作成日:2019.05.16  /  最終更新日:2025.06.18
チャリ引き取り代行くんはサービス終了しました

【終了】簡単スマホ入力で自転車引取「チャリ引き取り代行くん」

チャリ引き取り代行くんのお勧めポイント

RECOMEND POINT
  • スマホで簡単!
  • 最短翌日配送も可能!
  • 立ち合い不要!クレジットカード決済!

チャリ引き取り代行くんとは?

杉並区内で撤去された自転車の引き取りを代行するサービスです。スマホで基本情報・自転車の特徴等を入力するだけで撤去されてしまった自転車を代行して希望の日時・住所にお届けします。

お客様が保管場所に来ていただく必要はございません。
杉並区内で撤去された自転車の引き取り・配送をすべてお願いしたい!
保管場所から自転車を引き取り、ご指定の場所まで当社がすべて代行させていただきます。

ターゲットユーザ層

・忙しくて自転車を引き取りに行く時間がない方
・自転車集積所まで距離があって引き取りに行くことができない方

チャリ引き取り代行くんの特徴・メリット

■チャリ引き取り代行くんの3つの特長
1. スマホで簡単!入力するだけ!所要時間2分!
お客様が保管場所に来ていただく必要はございません。スマホで基本情報を入力するだけでご希望の日時・場所に自転車をお届けさせて頂きます。
2. 最短翌日配送も可能!
自転車が生活に必要不可欠なアイテムとなっている方も安心。ご登録から最短で翌日のお届けが可能です。
3.立ち合い不要!クレジットカード決済!
クレジットカード決済なので、自転車引き取りに立ち合い不要。ご指定住所・時間に撤去された自転車をお届けします。

チャリ引き取り代行くんの費用・料金体系

プライムコース 翌日中 ¥5,980(税別)
スタンダードコース 翌々日以降 ¥3,980(税別)
※自転車の種類に関わらず一律料金です。
※杉並区に支払う撤去費用(¥5,000)は含まれません。

執筆者の所感

「チャリ引き取り代行くん」は、東京都杉並区の深刻な放置自転車問題を解決するために株式会社エーセンが2019年5月に開始したサービスであった。杉並区では月間で約2,400台の自転車が撤去されているにも関わらず、実際に自転車を引き取りに来る人はおよそ半分の1,200人にとどまっていた。この状況は自治体にとって深刻な財政負担を生み出していた。自転車の撤去・保管には区の税金が利用されており、放置自転車1台の撤去に係る費用は概ね23,000円程度という高額なコストが発生していた。さらに杉並区にある4ヶ所の自転車集積所は、利用者にとってアクセスが困難な場所に位置しており、物理的な制約も引き取り率の低下に拍車をかけていた。このような背景から、区の負担と自転車利用者の負担を同時に軽減する革新的なソリューションとして「チャリ引き取り代行くん」が誕生したのである。

同サービスは杉並区のPoCから拡大せず終了しました

「チャリ引き取り代行くん」が直面した根本的な課題は、ビジネスモデルの収益性における構造的問題であった。杉並区の撤去手数料が1台5,000円であるのに対し、サービス利用料が3,980円から5,980円という価格設定は、利用者にとって実質的に約9,000円から11,000円の負担となり、価格感度の高い消費者には敬遠される可能性があった。自転車という比較的低価値な財産に対して、新品購入価格の半額近くを代行サービスに支払うことの合理性も疑問視される要因であった。サービス開始時には東京23区全域への拡大が予定されていたが、その計画が実現されることなく、杉並区という限定的なエリアでの運営に留まった。

事業としては終了したものの、行政サービスの民間委託と住民利便性向上という重要な社会課題に対する革新的なアプローチを示した意義深い取り組みであった。自治体の抱える様々な課題に対して、民間企業がイノベーティブなソリューションを提供する可能性を示したことで、今後の公民連携のあり方に重要な示唆を与えている。この事例は、単一のサービスの成否を超えて、社会課題解決型ビジネスの可能性と限界、そして持続可能なビジネスモデル構築の重要性を浮き彫りにした貴重な学習機会として、今後の起業家や政策立案者にとって参考となる事例である。自治体との公民連携(PPP)スキームの構築により、撤去コストの一部を自治体が負担する仕組みを導入することで、利用者負担の軽減と事業の持続可能性を両立させることも可能であったのかなと思うところである。

チャリ引き取り代行くんはサービス終了しました

運営会社情報

会社株式会社エーセン
代表和田悠人・宮崎祥太朗
資本金100万円
設立年月2019年5月
会社URLhttp://a-sen.jp/

渋谷で働くネット広告マンです。大学生のときからwebサービスとスタートアップが好きなちょっと変な人です。資金調達関連や新しいテクノロジーを身近に感じるためにネット広告会社に新卒入社しました。

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