作成日:2025.01.24  /  最終更新日:2025.01.24

タダで野菜をプレゼント!?野菜販売の「タダヤサイ」

タダヤサイ

タダヤサイのお勧めポイント

RECOMEND POINT
  • ユーザーは規格外野菜がもらえる抽選に参加できる
  • 野菜を提供する農家はユーザーとの顧客接点を作れる
  • ECモールとして使い野菜を販売できる

タダヤサイとは?

「タダヤサイ」とは、その名のとおり、ユーザーがタダで野菜がもらえるWebサービスである。

勿論、タダで配っているだけなら赤字になってしまうため、きちんと収益のシステムがある。

タダヤサイは農家から売り物にならない規格外品を無料で提供してもらい、ほしい人を募集するのだ。そして、タダヤサイのサイト上では、タダではない野菜の販売もされている。つまり、サイト集客のための広告として、「タダで野菜をプレゼント」というキャンペーンを常時行っているのだ。

ターゲットユーザ層

・ユーザーに直接野菜を販売したい農家
・無料、あるいはお得に野菜を手に入れたいユーザー

タダヤサイの特徴・メリット

ユーザーは野菜がもらえる抽選に参加できる。

農家はそもそも売れなかった規格外品を広告に使って集客のフックにできる。

タダヤサイの費用・料金体系

では、タダヤサイの運営会社はどのようにして収入を得ているのか?

タダヤサイにはECモールとしての機能があり、農家がWebサービス(「タダヤサイト」と銘打たれている管理画面)に商品をアップして販売できる。

タダヤサイト

野菜が売れたときに、20%の販売手数料を運営会社に支払う。

また、タダヤサイの会員ユーザーに対して打てるメルマガを10万円の広告商品として販売している。
このメルマガは無料で野菜を提供すれば、代わりにタダで打つことができるのだ。

タダヤサイの利用の流れ

  • Step 01
    野菜を販売したい農家が「生産者登録」を行う

  • Step 02
    売りたい野菜の値段を決め、管理画面からサイトにアップする

  • Step 03
    メルマガでサイト会員向けに紹介する

  • Step 04
    注文が入れば野菜を発送する

タダヤサイの導入事例

実際にみかん1キロプレゼントに応募してみた。

応募完了画面

かなり簡単な作りだが、主婦層が中心であろうユーザーとしても、農家としても、これくらいのUXがちょうど良い。文字も大きくて見やすい。

執筆者の所感

「プレゼントをフックに集客」とはマーケティングの定石である。しかし無料野菜をフックに有料野菜を販売するWebサービスとはユニークなものだと感じた。ユーザー、農家、そして廃棄するしかなかった野菜を救うことを通して社会も救う、三方よしだ。ユーザーと野菜を出品する農家をいかに増やすのかがビジネスの肝になるが、SEOに注力しているわけでも、アプリ化するわけでもなさそうである。しかし10年を越えて運営されており、毎週のように新しい野菜プレゼントキャンペーンが行われている。ヘビーユーザーと熱狂的な農家に支えられている素晴らしいWebサービスだと言えそうだ。

運営会社情報

会社株式会社日本野菜
代表高橋栄治
設立年月2011年1月
とある起業家

とある起業家

株式会社MEKABUの代表 面白いサービスで起業し、世界を変えようとしている若者(若くはない)。インターネットとリアルの両方の事業運営の知見を元に、本当に困っている人の役に立つ事業を作りたい。

執筆者

トピックス

執筆者一覧