作成日:2018.10.13  /  最終更新日:2022.04.28

日本最大級のビジネスマッチングサービス「比較ビズ」

比較ビズのお勧めポイント

RECOMEND POINT
  • 日本最大級のビジネスマッチングサイト
  • 税理士から製造業まで全業界・業種を網羅
  • 受注者側の掲載費用は月額1.5万のみと良心的

比較ビズとは?

仕事をお願いしたい人と仕事を受けたい人を繋ぐ、ビジネスマッチングサービス。

「若い女性の税理士に仕事をお願いしたい」「医療業界のHP作成経験がある制作会社に依頼したい」といった細かい条件で、専門家や業者を画面上で比較したり、一括見積もりを取ることができる。

受注する出展者側の掲載料金で運営しているため、発注者側の費用は0円となっている。

ターゲットユーザ層

発注/外注先探しを楽にしたい発注企業と、新規開拓/売上アップを図りたい受注企業がターゲット層。受注者と発注者向けのコンテンツが混在するクラウドソーシングと違い、比較ビズのフロント側は完全に発注者向けのサイトとなっている。

比較ビズの費用・料金体系

比較ビズの掲載費用・料金は発注者側は完全無料で、受注者側(出展者側)から月額料金を徴収するビジネスモデル。

初期費用は無料で月額費用が1.5万円のみで、他のマッチングサイトでは月額費用2万+案件紹介課金といった料金体系が多い中で良心的な価格設定になっている。成果報酬等も一切掛からない。(初期費用は本来かかるみたいだが、無料で営業している)

また他マッチングサイトでは1業種の掲載につき月額〇円となっている場合が多いが、比較ビズでは月額の1.5万円を払えば複数業種の案件に対応できる。

例えばコンサルタントであれば、コンサルタントと人材研修のカテゴリ、士業の総合事務所であれば、税理士/社労士/司法書士/弁護士のカテゴリといった具合に、業種跨ぎで案件に対応できる。

受注者向けの案内は「比較ビズ-掲載者向け」ページで詳しい内容が掲載されている。

執筆者の所感

「各業種名 + 見積もり」「各業種名 + 比較」で検索すると、ほとんどの業種で1番に表示されることから、発注者からの案件はある程度確保できていると思われ、問合せのフォームの入力項目を見ていても、各業種に沿った設問項目が用意してあるので、他のビジネスマッチングサイトより案件の数と質という点で優位に立っていると考えられる。

比較ビズでは発注案件を公開しており、「新着案件の一覧」を見ると、どんな業務の案件がどの地域で、どのくらいの予算帯で発生しているかを知ることができる。

楽天ビジネスが2015年末で終了したため、案件数を見ていてもビジネスマッチング系のサービスでは恐らく業界No1の規模のサイト。特に士業系に力を入れている印象があり、税理士や社労士の登録者数が他の業種に比べて多い状態。

サイトを見ていて思ったのが、一括で見積りを貰う「一括見積り機能」と、企業を指定して問い合わせる「指定問合せ機能」が存在し、導線があやふやなせいなのか、イマイチ使いづらいサイトとなっているが、恐らく運営側の思惑でそうしている。

掲載している企業としては、相見積りになって価格競争が起きる「一括見積り」よりかは、自社だけに問合せてくれる「指定問合せ」の方の案件を欲しいはず。

しかし料金体系が成果報酬ではなく月額料金制のサービスなので、運営側としては案件が掲載企業にバラ撒かれる「一括見積り」を押したいと推測できる。(成果報酬モデルであれば案件が少なくとも契約率が高ければ良いが、月額モデルは案件が少ないと掲載数が減ってしまうので)

比較ビズの一括見積りの仕組みは、掲載企業に個人情報が伏せた状態で案件がメールで流れて、対応する場合には案件を開封して個人情報を見る必要がある。発注者側が案件を出す前に見積もり上限数を設定することができ、開封できる枠=見積もり上限数になっている。

比較ビズの評判

比較ビズのサジェストワードを見ると「評判」「迷惑」「フィッシング」などネガティブワードがたくさん表示されており、該当記事を見ると全く案件が紹介されない、しつこい営業メールがたくさん来るという内容だ。

私の友人が東京のHP制作会社の代表で、比較ビズに掲載していたことがあったのだが、案件数のボリュームは他の一括見積もりサイトより多く、案件の質に関しても予算帯が50万~100万円程度と悪くないと聞いた。

実際に「ホームページ制作・Web制作の案件一覧」ページで、平均予算は98万円、価格帯としては、一番多いのが30万~50万円の28%、続いて50万~100万円の25%、100万~200万円の19%と公表している。クラウドソーシング系のサービスでは予算帯が10万円~30万円の案が多いことを考えると、かなり予算帯が高い印象。

ただライバルが非常に多く、面談まで行っても結局は安い料金体系の制作会社に負けてしまうようだった。案件が確かに来ていたので評判自体は悪くないようだが、契約率が悪いという声が多いようだった。

HP制作会社でも税理士でも業種問わず共通して言えることだが、見積書はあらゆるコストを考慮して作成される。営業人員を抱えている会社はその人達にも給料を支払う必要があるため、こういったマッチングサイト経由の案件に対しても見積もりに人件費分を上乗せする傾向がある。

しかし、営業人員を抱えていないような小さな会社は、営業の人件費を考慮する必要がないため、見積もりが安くなる傾向がある。結果、大きい会社より営業部隊がない小さな会社の方が、成約のチャンスが大きいと言えるだろう。

比較ビズの競合サービス

市場規模で考えれば非常に大きな分野で、法人向けサービスの比較サイト「BIZトレンド・ITトレンド」を運営する、株式会社イノベーションは昨年末(2016年末)に上場している。同じく比較ビズと競合に当たるであろう「アイミツ」の運営元はリブセンスと提携しており、システム開発会社の見積りに特化した「発注ナビ」 はアイティメディアが運営していたりと、競合の資本力がデカい。

他にはホームページ制作会社に特化した「ホームページ制作.jp」がある。同社は「紹介課金型(リード課金型)」のビジネスモデルとなっており、かなり昔から存在する老舗サービス。制作会社から1件の案件ごとで8,000円~1万円を請求している。

toC寄りではあるが「ミツモア」も税理士やホームページ制作の発注ができる点では競合にあたる。同サービスは応募課金型となっており、初回メッセージ送信時のみに費用がかかるビジネスモデル。

この業界は、最近流行りのクラウドソーシング系のサービスと競合になってしまう。以前までのクラウドソーシングは発注者が法人で受注者は個人(フリーランス)だったが、最近では受注者に法人企業が増えているからだ。市場はレッドオーシャン化していると言えるだろう。

運営会社情報

会社株式会社ワンズマインド
代表尾池 徹哉
資本金10,000,000円
設立年月2003年1月
MORII RYOJI

MORII RYOJI

士業に特化したホームページ制作会社オルトベースの代表。24歳の頃に何か面白いWebサービスを開発するため、自分自身の忘備録としてスタートアップのビジネスモデルをまとめ始めたのが「WebFolio」で今年で5年目。何かあれば気軽にFacebookから連絡してください。

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