作成日:2025.01.09  /  最終更新日:2025.03.22

移住スカウトサービス「SMOUT(スマウト)」

SMOUTのお勧めポイント

RECOMEND POINT
  • 「移住に興味がある人が見るポータルサイト」で地域の魅力をPRできる
  • 地域に関心のある人に移住のスカウトメールを送れる
  • 地域そのものは知らない人に対して、「うちの地域ではやりたいことができますよ」と発信できる

SMOUTとは?

SMOUTは移住に興味のある人や地域とつながりたい人と、地域の人をマッチングするWebサービスである。

求職者が転職のスカウト媒体に登録するように、移住に興味のある人は自分のスキルや希望をSMOUTに登録する。
自治体や地域の人は登録者に向け、「うちのまちに移住しませんか?」という「スカウト」を送ったり、「こんな面白いプロジェクト(仕事)がありますよ」と募集できたりする。

ターゲットユーザ層

・移住を促進したい自治体
・都市圏に住む移住関心層

SMOUTの特徴・メリット

「いつかどこかに移住してみたい人」と出会える

「三大都市圏に住む若者(20歳代)の四人に一人が地方移住に関心がある」という国土交通省の2017年度の調査がある。

「いつかどこかに移住してみたい」とは、やりたいことが先で、場所が後という価値観である。
たとえば、

毎日温泉に入りたい

庭のある家に住みたい

伸び伸びと子育てしたい

のような、抽象度である。

ユーザーの希望登録画面

ユーザーは、やりたいことを実現する手段として、移住も考えられるという温度感であるため、スカウトによって心が動くわけだ。

SMOUTの費用・料金体系

ユーザーは利用無料。
自治体は月額課金+追加スカウトの従量課金。
同時に公開できるプロジェクト(募集する企画)や月に打てるスカウト上限数によるサブスクの松竹梅プランとなっている。

プラン価格/月募集可能なプロジェクトスカウト通数/月
トライアル無料(1回のみ、1ヶ月のみ)1件20通
スターター22,000円1件5通
エコノミー55,000円3件20通
プレミアム88,000円+初期費用110,000円無制限無制限
料金プラン(2025年3月現在)

トライアルは「エコノミープラン」のときの機能を、1ヶ月だけ無料で試せるという設計だ。

また、登録は誰もがユーザー(移住希望者)、地域の人(自治体など)どちらの立場でも行える。

有料プランでもスカウトは月5通からと、少なくは見える。
しかしスカウトしたいユーザー数との兼ね合いを考えると妥当なのかもしれない。
ちなみに、現在の松竹梅+トライアルの価格形態になる前にはフリーミアム型の「無料プラン」が存在し、その無料プランで月5通のスカウトが送れた。

SMOUTは少し概念が異なるのだが、広義での”地方副業マッチング”サービスでは、発注者や案件数に対してユーザーの方が圧倒的に多い。
スカウト送信に関連する部分のマネタイズについては、模索が続いているのではないかと思う。

SMOUTの利用の流れ

  • Step 01
    地域の人(スカウトしたい人)として登録する

  • Step 02
    プロジェクト(地域の仕事や企画)を作り、掲載する

  • Step 03
    ユーザーにスカウトを送る

  • Step 04
    スカウトにユーザーが応じると、チャットでやり取りができるようになる

SMOUTの導入事例

2025年現在、全自治体の50%以上が導入しているらしい。凄いサービスである。

地域おこし協力隊の募集や、地域の旅館のスタッフ募集など、やはり移住と深いつながりのある仕事の求人募集が多数掲載。

【PR】Otanomi(オタノミ)|地方創生×副業・兼業サイト

SMOUTの評判/クチコミ

実際にご利用されている移住コーディネーターの方に、感想を伺いました。

SMOUT経由で地域おこし協力隊を獲得できた

地域の魅力をPRするサイトは他にもあるが、スカウトできることにメリットがあり、これの方が決まるというのはあると思う

執筆者の所感

私は数年前、電話勧誘販売を行う事業に携わっていた。「インターネットの時代に電話?」と思っていたものだが、元々うっすらと興味のある状態から声をかけられたお客様は、電話口でも購入意思決定をされていたのである。

運営会社のカヤックの柳澤代表は、著書のなかで、SMOUTは本質的には出会い系のマッチングサービスと表現していた。
そういった意味で、SMOUTはWantedlyに近いプラットフォーム媒体と言える。
Wantedlyのブレイクは、スカウトを受けてはじめて転職について考える人が多いことを発見したことによるものであった。

人は興味が少しでもあることなら、(知らない人からでも)声をかけられたいという気持ちがあり、声をかけられると人は動くのである。

「うっすらとした興味」を解像度高く理解し、切り口を確立したマッチングサービスが、面白いサービスになるものだと感じた。
スカウト文章の精度(返信したくなるような言い回しなど)は、慣れている自治体と不慣れな自治体で差がありそうに見えたので、全体的なリテラシーが高まればもっと広がりそうだ。

またこの「地方」×「スカウト」に関して、筆者なりに考えたことがある。ぜひこの記事を読んでほしい。

運営会社情報

会社株式会社カヤック
代表柳澤大輔
資本金900百万円
設立年月2005年1月
会社URLhttps://www.kayac.com/
とある起業家

とある起業家

株式会社MEKABUの代表 面白いサービスで起業し、世界を変えようとしている若者(若くはない)。インターネットとリアルの両方の事業運営の知見を元に、本当に困っている人の役に立つ事業を作りたい。

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