FISHERMAN CALL(フィッシャーマンコール)とは?
「フィッシャーマンコール」は、依頼した日時に漁師から、モーニングコールがかかってくるWebサービスである
ターゲットユーザ層
・早起きが苦手な人
・漁師と話してみたい人
FISHERMAN CALL(フィッシャーマンコール)の特徴・メリット
海の上で一仕事終えた漁師から起こしてもらう貴重な体験ができる。
そのまま漁師とつながり、交流することも可能。
FISHERMAN CALL(フィッシャーマンコール)の費用・料金体系
ユーザー利用無料。(ただし抽選があり、当選者のみ)
2017年に5月に第一回サービスの募集が行われ、モーニングコールを担当する漁師5人に対して1500件を超える応募が来るほど大人気だったようだ。
第二回は2025年現在でも未定であるが、再開が楽しみである。
FISHERMAN CALL(フィッシャーマンコール)の利用の流れ
- Step 01漁師を選ぶ
WEBサイトから起こしてもらいたい漁師を選択。
- Step 02応募フォームを入力する
応募フォームに起こしてほしい時間や電話番号、起こしてほしい理由を入力する。
- Step 03起こしてほしい時間に電話がかかってくる
船上の漁師からモーニングコールがかかってくる。
FISHERMAN CALL(フィッシャーマンコール)の導入事例
震災で影響を受け、漁師が減った石巻市が、少しでも漁業のことを若い世代に知ってほしいという思いで企画したのが、この「フィッシャーマンコール」である。
朝の挨拶だけではなく、漁師との交流も楽しめるよう工夫されている。
「業務が忙しくて生徒との時間が取れない」と悩んでいる小学校の先生のユーザーに対し「若いのに仕事を任せられるのは実力がある証拠。それだけ認められているからですよ」と漁師がメッセージを送ったようだ。
その先生は朝礼で、『今日は漁師さんに起こしてもらいました』と話し、クラス全員が驚いたそう。
この企画はかなり話題になり、結果として2016年には4人だった新規漁業就業者が2017年度は11 人にまで増加するなど、漁業の担い手育成事業として結果を出したのだ。
FISHERMAN CALL(フィッシャーマンコール)の評判/クチコミ
この企画は決してウケを狙って始めたわけではありません。例えば、同じ一次産業でも、農業は一般の人にもなじみが深い。田畑が身近にある方も多く、収穫作業を目したこともあると思います。でも漁業は、作業自体が海の上、一般の人はほとんど“現場”を見ることができません。人の目にふれる機会が圧倒的に少ないため、どうしても遠い存在になってしまっています。体をはって、命がけで働く海の男は本当にかっこいい!それを少しでも知ってほしい!
将来は漁師になりたいと言っている9歳の息子が、あこがれの漁師さんと電話で話せると緊張していましたが、コールの後とても喜んでいました!
参照元:ダイヤモンド・オンライン
執筆者の所感
モーニングコール業界は、2023年から2030年にかけて着実な成長を遂げている分野である。2023年の世界の市場規模は273億2,000万米ドルであり、2024年には294億4,000万米ドルに達すると予測されている。
モーニングコールサービスそのものは、従来のホテルサービスから個人向け、法人向けまで昔から幅広く展開されている。「フィッシャーマンコール」は早朝から活動する漁師ならではの視点を活かし、船上や漁港からの臨場感のある電話で利用者を起こすという画期的なアプローチを採用した。
ユーザーに朝電話をかけるというオペレーションそのものは変わらずとも、新しい発想で、新しいユーザー体験を提供する素晴らしいサービスだ。
運営会社情報
会社 | 一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン |
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代表 | 阿部勝太 |
設立年月 | 2014年7月 |
会社URL | https://fishermanjapan.com |