作成日:2020.05.30  /  最終更新日:2020.05.30

2大ネット印刷大手のプリントパックとラクスルを徹底比較!【2020年版】

MORII RYOJI

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プリントパックとラクスルを比較

印刷通販会社のプリントパックとラクスル

プリントパックとは

プリントパックとは

プリントパックを運営する株式会社プリントパックは、1970年に京都で創業し、今では全国に11の工場を持つ老舗の印刷会社。2002年に「プリントパック」をリリースし、安さだけでなく、高品質の印刷を行うことを強みとしている。

ラクスル(ラスクル)とは

ラクスルとは

ラクスルを運営するラクスル株式会社は、2009年に印刷会社の比較ができるサービスをリリースした。当初は印刷会社を比較して一括見積もりができる点を強みとしていたが、リニューアルを重ね、今は印刷会社を比較するサイトではなく、プリントパックと同様に、様々な印刷物を安い価格で提供している。

同社は、自社で工場を一切持たず、加盟店方式で全国の印刷会社と提携し、ネット印刷で注文が入った際に、提携先の印刷会社に依頼する、という流れになっている。

オフィス用品の通販サイト「アスクル」と名称が似ていることから、「ラクスル」を「ラスクル」と間違えている方が多い。



どちらの方が大手なのか

売上だけで比較すると、プリントパックの方が多いため、利用者数も多いと考えられる。しかしラクスルは2018年5月末にマザーズ市場に上場し、ユーザ獲得のためのプロモーションを大々的に行い、様々なキャンペーンを用意している。

プリントパックは長年の実績があるものの、Googleトレンドで検索ボリュームの推移を比較すると、以下のようにラクスルとプリントパックで変わらない状態となっている。

検索volの比較

プリントパックとラクスルの違い

どちらも年中無休で当日発送を行っており、デザインテンプレートを用意し、用紙・商品サンプルを無料で貰えるなど、プリントパックとラクスルで提供しているサービスは非常に似ている。

その上で、どちらで発注すべきか悩んでいる方向けに、簡単に比較をしてみた。

種類プリントパックラクスル
特徴自社の印刷工場を全国に展開全国の印刷会社と提携
利用者数◎ 非常に多い〇 多い
料金◎ 非常に安い◎ 非常に安い
利便性△ 低い〇 高い
営業時間年中無休(年末年始を除く)年中無休(年末年始を除く)
電話対応 平日 :9:00~25:00
土日祝:9:00~12:00 / 13:00~17:00
平日 :9:00〜22:00
土日祝:12:00〜18:00
送料無料無料(名刺を除く)
決済方法 ・銀行振込
・代金引換
・クレジットカード決済
・店舗決済
・コンビニ決済
・ペイジー決済
・銀行振込
・クレジットカード決済
・コンビニ決済
・請求書払い(後払い)
分納配送先1件追加で1,200円(5箇所まで可能)配送先1件追加で1,380円(11箇所以上は別途見積)
キャンセルデータチェック完了まで無料受付日確定前まで無料
店頭受取 ・京都本社
・東京支店
・大阪支店
不可
ポスティング・新聞折込対応不可

私自身、2つのサービスを利用したことがあるため、簡単にそれぞれの特徴を下記にまとめてみた。一言でまとめるのであれば、品質を求めるのであればプリントパック、安さを求めるのであればラクスル、といった感じ。

利用していて思うのが、プリントパックは楽天市場のような雑多なデザインで、ラクスルはAmazonのようなシンプルなデザインになっている。手軽さ・簡単さ・わかりやすさでいえば、ラクスルの方が良いと思われる。

プリントパックのメリット

  • 自社工場で印刷を行うので品質が常に一定
  • キャンペーンやポイント還元などお得な制度が豊富

プリントパックのデメリット

  • サイトが使いづらく納期が非常にわかりづらい
  • サポート体制に不安(常に電話混雑しがち)
  • キャンセルの条件が厳しい(入金済みの場合はキャンセル不可)

ラクスルのメリット

  • とにかくサイトが使いやすく、面倒な印刷の発注業務がカンタンにできる
  • デザインテンプレートが豊富で、オシャレな印刷物が作りやすい
  • サポート体制が充実しており、電話相談などスムーズ

ラクスルのデメリット

  • 印刷を行う会社が毎回異なるケースがあり、印刷物の品質が担保されない
  • 印刷とポスティングをセットで依頼できるが、とにかくポスティングの評判が悪い

プリントパックとラクスルの料金比較

印刷費用は印刷物の種類、サイズ、用紙、厚さ、納期、片面または両面カラー、加工の有無によって変わる。プリントパックとラクスルで同じ条件で費用の違いを比較してみた。(2020年5月30日時点での費用)

比較条件

印刷物:チラシ・フライヤー
サイズ:A4サイズ
用紙:光沢紙
厚さ:90kg
カラー:片面カラー(4色)
加工:加工なし

プリントパックのチラシ・フライヤー印刷料金/費用

部数/出荷日0営業日1営業日2営業日
100部1,764円1,600円1,364円
500部3,864円3,500円2,982円
1,000部4,528円3,691円3,337円
5,000部11,682円10,173円8,891円
10,00部19,800円16,773円13,746円

※プリントパックでは納期=出荷日としているので注意

ラクスルのチラシ・フライヤー印刷料金/費用

部数/出荷日0営業日1営業日2営業日
100部1,900円1,720円1,470円
500部4,260円3,780円3,220円
1,000部4,890円3,940円3,560円
5,000部12,240円10,730円9,220円
10,00部21,924円18,952円14,857円

総括

チラシ・フライヤーでの印刷費用を比較すると、プリントパックの方が安いことが判明した。名刺や冊子・カタログ印刷でも、同条件で比較すると若干ではあるがプリントパックの方が安い。

ただサイトの利便性やサポート体制の点では、ラクスルの方が圧倒的に優れているため、初めてネットで印刷物を発注するのであれば、ラクスルの方が良いと思われる。



MORII RYOJI

MORII RYOJI

士業に特化したホームページ制作会社オルトベースの代表。24歳の頃に何か面白いWebサービスを開発するため、自分自身の忘備録としてスタートアップのビジネスモデルをまとめ始めたのが「WebFolio」で今年で5年目。何かあれば気軽にFacebookから連絡してください。

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