作成日:2023.11.29  /  最終更新日:2023.12.03

環境に配慮したサステナブルなファッションを展開する「ヘリテッジ」

MORII RYOJI

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*ヘリテッジ社は2023年12月13日22:00までイークラウドで株式投資型クラウドファンディングを実施中。当社を応援したい出資者を募集しており、投資して株主になることができます。
https://ecrowd.co.jp/projects/28

ヘリテッジとは

ヘリテッジとは環境に配慮したレザー製品などを取り扱う「CRAFSTO」を運営する2020年4月に創業したスタートアップ。ネットショップだけでなく、浅草橋に本店を構え、東急プラザ表参道原宿店にも出店しており、取り扱い商品はバッグ、小物、アパレルなどで、ジェンダーニュートラルなデザインを特徴としている。

参照元:About CRAFSTO | CRAFSTO(クラフスト)

製品を「永く愛用してこそ、究極のサステナブル」という理念のもと、素材は廃棄予定のものや環境に配慮したもので、ミニマルでモダンなデザインとし、性別や時代を越えて受け継がれていくアイテムを世界に向けて発信。

国内で早期にサステナブルブランドとしての市場認知を獲得し、日本発のグローバルブランドを目指している。

ファッション産業の環境負荷と世界の動向

ファッション産業はライフサイクルの短命化による大量廃棄などで、環境負荷の大きさが問題視されている。環境省が公開するサステナブルファッションの紹介ページでは、1日に1,200トンの衣類が焼却され、服1着で25.5kgのCO2が排出され、水資原料は2,300リットルに及ぶと言及されている。

参照元:環境省 サステナブルファッション

フランスでは、2020年2月に「循環経済法」が施行され、売れ残り商品の廃棄禁止や再利用・リサイクル・寄付が法的に義務づけられた。スウェーデンやオランダも「拡大生産者責任法」を導入し、製品の廃棄・リサイクルに生産者が責任を負う体制が整っている。日本も原材料輸入が多い中、環境配慮型素材や循環型産業モデルへの転換が求められている状況。

ヘリテッジの特徴

CRAFSTOは環境保全に焦点を当て、サステナビリティと機能性を兼ね備えたファッションアイテムを制作。サボテンやキノコ由来のヴィーガンレザー製品や環境負荷の低いアパレルなど、ユニークなストーリーを持つコレクションを提供している。

  • 時代を超え、愛され続けることを意味する「Timeless」
  • 伝統的な技法を継承しながら常に時代に合わせた革新的なデザインや機能をプロダクトとする「Traditional × Modern」
  • 手に取る人の性別を問わない「Gender neutrality」

これらの3つのキーワードをテーマに、未来志向の循環型コレクションを展開。ヘリテッジの競争優位性は、高いプロパー消化率を維持する生産体制と、環境配慮型素材の製造ノウハウ、グローバルな視点を備えたクリエイティブチームによるもの。

参照元:未来のファッションを創る「ヘリテッジ」 | イークラウド

ファッションブランドでは珍しい協働体制で、デザイナーと職人が共同して商品開発を進め、短期間で多彩なSKUを展開。グローバル展開も視野に入れ、東急プラザ表参道原宿店では国内外の来店者から高い支持を得ている状態。

ヘリテッジの実績 / 成長戦略

EC・店舗売上は創業から3期連続で大きく伸びており、広告の費用対効果やリピート売上も好調。アパレル業界に逆風が吹いたコロナ直後の創業にも関わらず、戦略的な商品開発・在庫管理・広告投下により、EC・店舗ともに大きく売上を拡大させきた実績がある。

参照元:未来のファッションを創る「ヘリテッジ」 | イークラウド

総括

ファッションという身近なものを通して持続可能な社会へのアプローチをしていきたい、人にやさしい循環型の世界を創っていきたい、という思いから、
日本発のサステナブルなファッションブランドを目指す「CRAFSTO」。

ただ環境に良い商品を作るのではなく、大切に使いたくなる、愛される製品の開発に日々取り組んでいる。また、ブランドの育成を通してファッション産業だけでなく、国内産業の廃棄される素材の新たな活用方法も進めている。環境保全持続可能性が重要視される昨今、環境に配慮した素材や廃材を活用した産業は今後更に拡大していくことになるでしょう。

同社は11月27日~ 12月13日の間、新たな商品/素材の開発、マルチチャンネルに展開していくための費用を株式投資型クラウドファンディングで募集中。応援したい出資者は、投資して株主になることができます。
https://ecrowd.co.jp/projects/28

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士業に特化したホームページ制作会社オルトベースの代表。24歳の頃に何か面白いWebサービスを開発するため、自分自身の忘備録としてスタートアップのビジネスモデルをまとめ始めたのが「WebFolio」で今年で5年目。何かあれば気軽にFacebookから連絡してください。

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