作成日:2018.06.07  /  最終更新日:2018.10.14

AIが最適化する資料作成ツール「Beautiful.ai」を使って資料を作成してみた

MORII RYOJI

MORII RYOJI

Beautiful.aiとは

2018年5月に1100万ドルの資金調達を果たした、AIを使ってクラウド上でスライドを作成できるサービス。50以上のスライドテンプレートが用意してあり、フォントサイズやアニメーションはAIが自動で調整してくれます。

どんなサービスなのか、紹介動画を実際に見たほうが早く理解できるかと思います。

Beautiful.aiの使い方・所感

インフルエンサー関連の事業をしているロスの友人の会社資料がなかったため、Beautiful.aiの勉強ついでに作成してみました。

実際に作成した資料

クオリティはそこまで高くはないですが、既に原稿がある状態で資料の作成に着手して、1時間程度で作成できました。管理画面が全て英語で操作を覚えるのに時間がかかったため、使い方を覚えた今であれば、30分程度で作成できるかと思います。

スクショの資料作成

サービスを紹介する資料では、パソコンにホームページのスクショを当て込んだ形でデザインするケースが多いですが、「Beautiful.ai」では下記のように、簡単に作れます。(予めホームページのスクショをアップしてます)

beautiful.aiでスクショ資料の作成

貼り付けた写真を自由に移動したり、写真の加工を行うこともできます。また、かなりの数の写真を無料で使えるので、素材がなくても良い感じの資料を作ることもできます。

棒グラフの資料作成

棒グラフの資料作成は、マウスで位置を変更したり、データ(数値)を変更したり、エクセルのデータを貼り付けたりと、自由に変更することができます

色は1クリックで変更でき、レイアウトを変更して写真を挿入することもできます。

パーセンテージの資料作成

パーセンテージの資料作成は、棒グラフと同様にマウスで%を変更したり、データ(数値)を直接変更することができます。アイコンは男性・女性・星・丸の4つの中から選択することができます。

テンプレートの種類

テンプレートの数は50以上あり、ここからレイアウトを選択して、作成していく形になります。非常に数が多く、あらゆるパターンのレイアウトを想定してくれています。

beautiful.aiのテンプレート

現時点で全て無料で利用することができますが、恐らく有料化する際はテンプレートを有料にするのではないかと思います。

良い点

  • フリーの写真やアイコンをシームレスに使える
  • 色の変更が1クリック
  • インフォグラフィックが簡単に作れる
  • 自動アニメーションが便利
  • 随時自動保存される
  • 現時点では全て無料で利用可能

画面遷移せずに(シームレスに)資料がすぐに作れるという点では、かなり便利です。パワポで1時間かかるような作業でも、原稿さえれば、10分程度で作成できるかと思います。(全て英語なので慣れるのに時間かかるかもしれませんが)

また、データや情報を視覚的に整理する「インフォグラフィック」の作成に関しては感動するくらい凄いです。エクセルのデータを持ってきてグラフ化することもでき、簡単でデザイン性も高いです。

アニメーションに関しては便利なものの、カスタマイズとなるとハードルが高い印象です。

悪い点

  • 管理画面が日本語対応していない
  • 日本語のフォントが一部おかしい
  • フォントサイズが変更できない
  • 配置・余白を自由に変更できない
  • PPTへの出力は全て画像(テキスト編集できない)
  • アスペクト比が微妙に合っていない(海外仕様のため?)

特に不便な点は、フォントサイズが変更できない点と、自由に配置ができない点です。カスタマイズ性はほぼないと言っていいでしょう。AIを使ったというサービスですが、予め決められたパターンで動作しているに過ぎず、名ばかりAIなサービスの印象を受けました。

また非常に残念だったのが、PPTへの出力です。これが全て画像で出力されるため、一部おかしくなってしまう日本語のフォントが編集できません。これが編集できるのであれば、非常に良かったのですが…。これからのアップデートに期待しましょう。

カスタマイズ性がない点は「誰でも簡単にスライド資料が作成できる」というサービスなので、仕方がないかもしれません。

まとめ

プレゼン用のスライドや、シンプルな資料であれば、十分に有効活用できますが、会社資料などの情報量が多めの資料には不向きかと思います。

しかし、会社資料を作成する場合などでも、「インフォグラフィック」を作成する場合は非常に便利で、ベースはパワポやイラストレーターで作成して、グラフだけはこのツールで作成して画像化し、パワポやイラストレーターに貼り付ける、というやり方であれば、有効活用できるでしょう。

今年5月に大型資金調達を果たしたばかりなので、今後は管理画面の日本語対応や様々な不便な点を解決してくれるかと思います。

MORII RYOJI

MORII RYOJI

士業に特化したホームページ制作会社オルトベースの代表。24歳の頃に何か面白いWebサービスを開発するため、自分自身の忘備録としてスタートアップのビジネスモデルをまとめ始めたのが「WebFolio」で今年で5年目。何かあれば気軽にFacebookから連絡してください。

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