作成日:2026.10.31  /  最終更新日:2026.10.31

成長分野の不動産に1口10万円から投資できる「TECROWD」

テクラウド

TECROWD(テクラウド)のお勧めポイント

RECOMEND POINT
  • 全ファンドで優先劣後出資方式を採用。これまで配当遅延・元本割れは0件(※2026年10月現在)
  • データセンターや障がい者グループホームなど、成長分野の不動産に特化
  • 償還済みファンドの平均実績利回りは年10.82%

TECROWD(テクラウド)とは?

「TECROWD(テクラウド)」は、TECRA株式会社が運営する不動産クラウドファンディングサービス。
不動産特定共同事業法に基づき、1口10万円から不動産に投資できる。
会員登録から出資、配当の受け取りまで、手続きはすべてオンラインで完結する。

サービス開始は2021年4月。当初はモンゴルなど中央アジアの海外不動産が中心だった。
現在は国内の「ウェルネス」と「デジタルインフラ」の2分野を主軸としている。
投資対象は障がい者グループホームやデータセンターなどだ。
一般的なマンション・アパートとは異なる、成長分野の不動産に絞っている点が特徴である。

高利回りと聞くと、リスクの高さが気になる人も多いのではないだろうか。
TECROWDは全ファンドで「優先劣後出資方式」を採用している。
損失が出た場合、事業者側の劣後出資分から先に負担する仕組みだ。
劣後出資の割合はファンドごとに異なり、平均で約5〜10%とされる。
これを超える損失が出れば、投資家の元本も毀損する。元本保証はない点は押さえておきたい。

実績面では、累計調達額が755.5億円、累計償還額が372.3億円に達する。
償還済みファンドの平均実績利回りは年10.82%である。
直近の103号・104号ファンドでは、想定年利回り15.5〜16.5%の案件も募集された。
数万円から投資できるサービスも多い中、10万円からという設定はやや高めだ。
その分、一定の資金をまとめて運用したい投資家に向けた設計といえる。

ターゲットユーザ層

・余剰資金を中長期で運用したい個人投資家
・利回りを重視しつつ、劣後出資などのリスク対策も確認したい人

TECROWD(テクラウド)の特徴・メリット

ウェルネスとデジタルインフラに特化

主要ラインナップは2分野で構成されている。
ウェルネスは障がい者グループホームなどの福祉施設、デジタルインフラはデータセンターが中心だ。
2025年にはペットホテルを対象としたファンドも組成された。

これらの不動産は専門的な運営ノウハウが必要で、対応できる事業者が限られる。
需要に対して供給が追いついていない分野でもある。
TECROWDは信頼できるパートナーと連携し、土地の仕入れから建設、運営、売却までを一貫して手がける。
こうしてコストを抑えることが、高い収益性につながっている。

不動産クラウドファンディングの基本的な仕組みと、TECROWDの違いを図にまとめた。

不動産クラウドファンディングとは
不動産クラウドファンディングの基本的な仕組みとTECROWDの違い
一般的には、投資家の出資金で運営会社が不動産を取得・運用し、得た利益から手数料などを差し引いて配当する。
TECROWDは②の段階を一貫体制で担うことで、③で投資家に還元できる利益を確保している。
また③で損失が出た場合も、事業者の劣後出資から先に負担する仕組みだ。

元本・空室・為替への3つのリスク対策

元本割れへの対策は、前述の優先劣後出資方式だ。
空室への対策としては、賃料を配当原資とするファンドで原則マスターリース方式を採用している。
空室が出ても、マスターリース会社から一定額の賃料がファンドに支払われる。
為替への対策として、海外案件でも金銭の授受はすべて円建てで行う。

ただし、想定を大きく超える為替変動が起きた場合は影響を受ける可能性がある。

情報開示にも力を入れている。
配当・元本償還の実績レポートに加え、現場写真付きの「現場レポート」を公開している。
また同社は、2025年度下半期の想定年利回りで業界No.1を掲げる。
※これは不動産クラウドファンディング協会の加盟企業を対象に、同社が算出した比較である。
同期間に運用を始めたファンドの加重平均利回りで比べたもので、実績利回りの比較ではない。

先行抽選と会員クラス制度

募集は原則として先着順だ。人気ファンドは短時間で満額になることも多い。
そこで一部のファンドでは「先行抽選」を実施している。
一般募集に先立って申し込み・入金ができるため、募集開始時刻に操作できない人も参加しやすい。

落選しても、一般募集枠に申し込むことは可能だ。

先行抽選への参加権は「会員クラス」によって決まる。
クラスはエメラルド・サファイア・ルビー・ダイヤモンドの4段階である。
成立済み・運用中のファンドへの出資総額で判定され、償還済みの分は含まれない。
クラスごとに、先行抽選で登録できる上限金額も異なる。
なお先行抽選のないファンドや一般募集では、クラスに関係なく申し込め、上限金額もない。
募集終了後に空き枠が出た場合に備え、全ファンドでキャンセル待ちにも対応している。

TECROWD(テクラウド)の費用・料金体系

費用は会員登録・口座開設ともに無料で、投資は1口10万円から行うことができる。

注意したいのは振込手数料だ。出資金の振り込み時、配当金の受け取り時ともに投資家の負担となる。
配当金は税法上の雑所得にあたり、20.42%が源泉徴収される。
1回の申し込みで選べる上限は5,000万円である。
申し込み・入金後のキャンセル(解約)はできないため、余裕資金での出資が前提となる。

TECROWD(テクラウド)の利用の流れ

  • Step 01
    会員登録

    メールアドレスと任意のパスワードを登録する。届いた認証メールからマイページにログインする。

  • Step 02
    会員情報の登録・本人確認

    氏名や住所などを入力し、本人確認を行う。スマートフォンでのオンライン本人確認なら、最短即日で審査が完了する。郵送ハガキによる確認も選べる。

  • Step 03
    ファンドへの申し込み

    ファンド詳細ページで出資口数を入力する。契約成立前書面などを確認したうえで申し込む。

  • Step 04
    入金・ファンド成立

    期日までに指定口座へ出資金を振り込む。優先出資額の95%以上の入金が確認されると、ファンドが成立する。

  • Step 05
    運用・配当金の受け取り

    運用状況や今後の配当予定は、マイページの「投資収益レポート」で確認できる。配当金は登録口座に振り込まれる。

TECROWD(テクラウド)の導入事例

TECROWDならではのファンドの一例が79号ファンド「障がい者グループホーム AMANEKU千葉仁戸名町」だ。
運営会社へのマスターリース(一括借り上げ)による賃料を、インカム配当(年4.0%予定)の原資とする。
さらに運用満了時の売却益を、キャピタル配当(年4.5%予定)に充てる設計である。
金銭的なリターンに加え、福祉インフラの整備を支える実感も得られるだろう。

TECROWD(テクラウド)の評判/クチコミ

SNSや同社の投資家アンケートからは、償還実績への安心感と、運用期間や情報開示への要望の両方が見えてくる。

配当が入金されていました。リスク高めな案件を手掛けているような気がするものの、事務局が比較的しっかりしている点は安心ですね。

昨年秋に投資したテクラウドの案件、分配金を従えて無事に償還されました!

資金が数年拘束されるのが心理的にきつい。短期案件がもっと欲しい。

実態の見えにくい海外ファンドに関しては、さらなる進捗レポートがほしい。

参照元:【保存版|2026年4月】投資家の皆さまの声(TECROWD)

執筆者の所感

高利回りの不動産クラウドファンディングと聞くと、怪しいと感じる人も多いだろう。
TECROWDの場合、高利回りの理由は明快だ。専門性の高い成長分野に絞り、仕入れから売却まで一貫して手がけることでコストを抑えている。
償還実績や現場写真付きのレポートを公開している点も、判断材料として心強い。
懸念があるとすれば、人気ファンドに入りにくい点だ。同社が実施した投資家アンケートでも、投資額が予定を下回った理由の最多は「抽選に当たらない」だった。
また、劣後出資の割合は平均5〜10%と厚いとはいえず、途中解約もできない。
あくまで余剰資金の一部で、分散投資先の一つとして活用するのがよいだろう。

運営会社情報

会社TECRA株式会社
代表新野博信
資本金1億5,660万円
設立年月2001年11月
会社URLhttps://www.tecra.jp/
とある起業家

とある起業家

フリーランスWeb担当者。面白いサービスで起業し、世界を変えようとしている若者(若くはない)。インターネットとリアルの両方の事業運営の知見を元に、本当に困っている人の役に立つ事業を作りたい。

執筆者
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