BASEとは?
「BASE」は、クリエイターなどの個人に特化したネットショップ作成サービス。これまで「BASE」で開設されたネットショップ数は40万店舗を超えている。独自の決済システム「BASEかんたん決済」を利用することで、決済機能の導入にかかる審査期間を短縮することに成功した。
誰でも簡単にデザイン性の高いEコマースサイトが作成できる仕組みを提供しており、これまで費用、Web技術、時間など、様々な理由でEコマースを始めることが困難だった方にもチャレンジしやすいサービスとなっている。
ターゲットユーザ層
無料でネットショップを持てるので、個人間取引レベルの規模感にお勧め。storesは無料プランだと出品上限が5点までと設けられているがBASEは上限ない。ただ少額の取引(1000円程度)だとstoresの方が手数料的に安かったりする。
BASEの特徴・メリット
簡単にネットショップを作成できる
専門的な知識がなくても、簡単にネットショップの作成ができる。以下のようにサイトデザインは用意されたデザインテーマを選ぶだけ。11種類のテーマを無料で利用できる他、販売ページでテーマの購入も可能。
BASEの有料テーマ
デザインをこだわりたい方に向けて有料テーマを販売している。価格は5,000円~10,000円ほど。HTML・CSSの知識があれば、デザイナー登録をして、作成したデザインテーマを販売できる。ただし、その際販売価格の30%が販売仲介料としてBASEに分配される。
Appsでネットショップの機能を充実
ネットショップの運用に役立つ機能を自由にカスタマイズできる。STORES(ストアーズ)はあらかじめ用意された機能を「ON/OFF」で切り替えてカスタマイズする形式だが、BASEでは好きなAppsをインストールして機能を追加する。(Wordpressのプラグイン追加をイメージしてほしい)機能の概要と使い方を確認できるので、何ができるか確認しやすい。
集客に役立つApps
- 検索キーワード・説明文の設定ができる「SEO設定」
- ブログを簡単に作成できる「Blog」
- お取り寄せ情報サイトへ無料掲載「おとりよせネット」
- 簡単にリスティング広告の設定ができる「広告出稿by Lisket」
- 出張や会食の手配
売り上げ向上に役立つApps
- 割引クーポンを簡単作成できる「クーポン」
- メルマガを簡単作成、配信。「メールマガジン」
- 購入者のレビュー掲載。「レビュー」
- Instagramで商品を販売できる「Instagram販売」
- 出張や会食の手配
ショップ運営を効率化するApps
- 注文履歴・お問い合わせを確認できる「顧客管理」
- ショップ上でやり取りできる「メッセージ」
- 納品書をワンクリックでダウンロード「納品書ダウンロード」
- 送り状をヤマト営業所の端末で発行・発送「かんたん発送」
アプリと連動で集客が強い
BASEで作成されたネットショップは、スマホ用のショッピングアプリ「BASE」に自動で掲載される。約600万ユーザーが利用しており、レコメンド機能で自分が作成したネットショップを紹介してくれるので、集客効果が高い。また、フォローする機能があり、自分のショップをフォローしてもらえれば、プッシュ通知で新商品やクーポン情報などをダイレクトに宣伝できる。
プッシュ通知は日時の指定が可能。通知内容は商品・ショップの宣伝、クーポン配布の他に、セールの開始予告にもできる。以下のようにBASEの管理画面上で簡単に作成できるので、効率的に活用すれば継続客を維持したり、購入者に直接アプローチできるなど便利な機能である。
ネットショップだけでなくリアル店舗に出店できる
ネットショップの良さは実際に店舗に足を運ぶことなく、通信環境さえあれば場所を選ばずショッピングできる点。しかし、実際に商品を触れることができないので、誤って違うサイズの洋服を購入してしまったり、肌触りが確かめられないデメリットがある。一方、実店舗で販売する強みは購入者にこうした心配を抱かせないだけでなく、通りすがりであったり、別の目的でフロアに訪れた人にも訴求できる点である。
BASEでは、渋谷マルイに販売ブースを常設しており、BASEの登録者なら誰でも初期費用をかけることなく出店が可能。店舗を持つデメリットは高額な家賃を支払うことだが、場所を借りているのはBASEなので、固定費をかけず販売できる。場所も渋谷なのでインバウンド客にも訴求できる。
出店するには空きスペースの状況を確認し、予約する必要がある。予約してからだいたい4ヵ月を目安に出店できる。
出店の概要 | |
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販売形態 | 対面販売 |
応募条件 | 「BASE」に登録していること |
販売手数料 | 15% |
出店期間 | 3日間 〜 7日間 |
出店スペース | 渋谷マルイ 1F SHIBUYA BASE (4.9坪) |
注意事項 | 原則キャンセル不可 |
STORESとの違い
BASEとSTORESはネットショップを無料で開設できる点が共通しているが、それぞれ機能や仕様が異なる。端的に言えば、BASEは「中~上級者向け」でSTORESは「初心者向け」のサービスといえそう。ここではそれぞれの違いを解説していく。
BASEはサイトデザインを本格的にカスタマイズできる
サイトデザインを作成する際、テンプレートから好きなデザインテーマを選ぶ点は共通しているが、STORESでは文字の大きさや色、レイアウトの変更は数パターンからしか選べない。一方、BASEはAppsを利用すればHTMLの編集ができるので、HTMLの知識があれば自由自在にカスタムが可能。自由度が高いが使いこなすのは難しい印象。Web制作に疎い方は、用意された選択肢を選んでいくSTORESがおすすめ。
BASEはGoogleAnalyticsが無料で利用できる
サイト運用の助けになるGoogleAnalyticsだが、STORESの場合、有料プランでないと導入ができない。その点、BASEはAppsをインストールすれば無料で導入可能。GoogleAnalyticsはマーケターの必須ツールで、あらゆるWEB解析ができる。しかし、WEBマーケティングの知識がなければAnalyticsを導入しても使いこなせないのであまりメリットにはならない。
BASEは独自ドメインの設定が無料
独自ドメインとはサイトURLの末尾に「stores.jp」や「.thebase.in」がつかないオリジナルのドメインで、BASEやSTORESでネットショップを開設すると、URLの末尾が固定される。独自ドメインはSEO上の効果があり、会社やブランド等で既に持っているドメインを使うことができる。STORESは有料プラン限定だが、BASEは無料Appsとして提供されている。無料で本格的な機能が揃っているのはBASEなので、売り上げ規模が大きいサイトを運用したい場合や法人として利用したい場合はおすすめ。
BASEの費用・料金体系
注文が入ると手数料がかかる仕組みで内訳は以下となる。
・決済手数料
1注文ごと3.6%+40円
※決済手数料はクレカだけでなく、コンビニや銀行振込でも同様
・サービス利用料
1注文ごと3%
・売上金の引き出し(振込手数料)
売上金の引き出しには振込み手数料がかかり、
振込申請額が2万円未満の場合500円、2万円以上の場合0円
上記の費用以外に、ショップに機能を追加する際にアプリを使うが、有料アプリを使う場合は別途費用がかかる。
BASEの利用の流れ
- Step 01ショップアカウントの登録
公式サイトからメールアドレスとパスワード、ショップのURLを登録する。BASEから登録メールアドレス宛に「仮登録完了メール」が届くのでURLにアクセスし、メールアドレスの認証を行う。
- Step 02運営情報の設定
ショップアカウントの登録後、フォームに事業者情報を入力する。氏名(フルネーム)、所在地、電話番号の登録が必須。その他、営業時間・販売価格など細かい情報を設定できる。
- Step 03商品ページを作成して販売開始
販売したい商品の名前・写真・価格・送料・サイズなどを入力し、商品ぺージを作成するとネットショップとしてオープンできる。
BASEの評判/クチコミ
ネットショップ作成が30秒で。しかも無料。ネットショップをつくるのに、もう「勉強」と「お金」は必要ありません。で、おなじみのBASE(ベイス)を使ってCD販売や楽曲ダウンロード販売(が出来ることが分かった)をすることに。確かに開設自体はそんなに時間かからないが、その後は勉強がいる。
BASEは出品が非常に簡単で、しかも月額無料、夜10時までだがライブ販売も可能。特に熟練出品者が如何に簡単かつ最安で出店、販売できるかを、余計なサービスを削ぎ落として実現している。BASEがどこかのキャッシュレス決済サービスかポイント利用と提携すれば、メルカリ的な展開も期待出来るかも。
BASEでウェブショップ構築中。スムーズに商品登録ができて意外と早くウェブショップ完成するかも。ただ、管理画面がわかりやすいけど品番やJANコード入力ができないので商品管理・在庫管理がとてもやりにくそう。商品数が多いと管理できないのでは?という疑念が。後々アップデートされるのかしら
参照元:Twitter
執筆者の所感
実際に使ってみた感想として、簡単に作れるという点は素晴らしいが、ホームページを編集する際に「HTML編集」という無料プラグインを入れる必要があり、慣れていないからかもしれないが、それの使い勝手が非常に悪かった。
具体的に述べると、BASEのホームページはトップ・カテゴリ・会社概要・プライバシーポリシーなど、複数あるページを全て1ページで管理しており、CSS・JSなどを追記・変更する場合は同一ファイルに書き込み必要があったりと、カスタムが非常に面倒だった。
ただ無料で出来る範囲は広く、管理画面のUI・UXが非常にシンプルなので、あまり多くのことを求めない店舗にとっては、非常に使いやすい構成となっている。どんなサービスなのかは、無料でできるので実際に使ってみた方が早いだろう。
ネットショップは構築しただけでは、注文が入ることはないため、無料で集客したいなら定期的にブログを投稿してアピールしたり、SEO対策を考えたりする必要がある。有料で集客するならリスティング広告、SNS広告などを駆使する必要がある。楽天市場やヤフーショッピングなどのモールに出店するのとは訳が違うので、注意が必要だ。
運営会社情報
会社 | 株式会社ブラケット |
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代表 | 光本 勇介 |
設立年月 | 2008年10月 |