クラウド会計ソフトfreee(フリー)とは?
無料から使える全自動のクラウド型会計ソフトfreee(フリー)は、簿記の知識がなくても簡単に使える個人事業主や中小企業のための会計ソフト。銀行やカードの入出金明細を自動で取り込み、帳簿作成を自動化。青色申告ソフトとして利用できる。
ターゲットユーザ層
経理や給与事務などを軽減したい人や会計ソフトの購入を検討している人、ChromeやMacなどのブラウザ・OSで会計ソフトを利用したい人など。
クラウド会計ソフトfreee(フリー)の費用・料金体系
個人事業主プラン(980円/月)と法人プラン(1,980円/月)を無料プランとは別に用意。無料プランではデータが3ヶ月しか保持されず、青色申告用の決算書の作成機能などが使えない。
また、freeeユーザーの記帳指導・月次チェック・申告代行などをサポートをする「認定アドバイザー」という機能があり、無料でサポートをやってもらう代わりに、アドバイザー検索ページに事務所の情報を掲載することが可能で、顧問先の獲得チャンスを与えている。これが意外と税理士を中心に好評で、問い合わせが増えたという声が多い。
ただ、こういった全自動のクラウド会計が充実すれば、小規模事業者にとっては税理士が不要になる可能性が高く、「経理業務は難しい」とブラックボックスにして顧問先を獲得していた税理士は恐怖を感じているのではないでしょうか。
執筆者の所感
一般的な会計ソフトは操作が複雑で、小規模事業者には必要のない複式簿記があったり、請求書や銀行口座の集計が出来なかった。しかし、このサービスはUI(画面設計)がとても親切で無料サポートがあり、銀行やカードのWeb明細と自動同期して会計帳簿を作成する機能の他、経理業務に関する様々な仕事を自動化している。
実際に私も法人登記の際に「会社設立サポート」を使い、登記後の日々の会計で利用しているが、経理業務が非常にラクで助かっている。会社設立した際の流れは「freeeで会社設立してみた!費用と流れを徹底解説」で解説している。
最近では個人事業主だけでなく、中小企業にも多数導入されており、今月(2月)からの関東エリアでのCMにより、今後さらなる導入が見込まれる。
資金調達・提携情報
2014年10月29日 フリーランスITエンジニア向け仕事紹介サイト「PROsheet」がフリーランスの福利厚生のため、クラウド会計ソフトfreee、クラウド士業サポートBizerと提携
来月、2014年11月1日より、PROsheetで稼働しているフリーランスエンジニアを対象に、全自動会計クラウドソフト「freee(フリー)」、クラウドで税理士や弁理士などの士業に相談できる「Bizer(バイザー)」と提携、フリーランスの福利厚生の一環としてを無償で提供する。
http://thebridge.jp/2014/10/prosheet-freee-bizer-for-freelancer
2014年4月23日 Infinity Venture PartnersとDCMから8億円の資金調達
freeeは2013年3月19日にシードラウンドで5000万円をDCMから、またそれに続いて2013年7月24日にシリーズAラウンドでDCM、インフィニティ・ベンチャーパートナーズから総額2億7000万円を調達している。freeeはこれで2012年7月の創業以来約1年半で総額11億2000万円を調達したことになる。
クラウド会計ではライバルとなるマネー・フォワードがジャフコから2013年10月に総額5億円の資金調達を実施しており、投資家の熱視線が伺える状況になっている。
http://thebridge.jp/2014/04/freee-raises-800m-yen-from-dcm
2013年7月14日 Infinity Venture PartnersとDCMから2.7億円を資金調達
東京に拠点を置くクラウド・スタートアップのFreeeは今日、Infinity Venture Partners と DCM からシリーズAラウンドで2.7億円を調達したと発表した。これは以前、12月に DCMから5,000万円をシード資金調達したのに続くものだ。今回の資金調達にあわせ、同社は社名をCFO株式会社からFreeeに変更する。
今後のビジネスの方向性について、3つのトピックを掲げている。サードパーティー・サービスへのオープン化、コラボレーティヴ・ワーク、よりよいユーザ・エクスペリエンスの提供だ。
http://thebridge.jp/2013/07/freee-funding
運営会社情報
会社 | freee 株式会社 |
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代表 | 佐々木 大輔 |
資本金 | 17億5620万円 |
設立年月 | 2012年7月 |