作成日:2019.03.30  /  最終更新日:2025.07.02

おもてなし機能が強化された結婚式のWeb招待状「DEAR」

DEARのお勧めポイント

RECOMEND POINT
  • 多彩なテンプレート
  • 多様なカスタマイズでオリジナルを演出
  • これまで手作業だった作業がスマートに

DEARとは?

DEARは、結婚式の招待状をWeb上で作成し送ることができるWeb招待状サービスだ。
従来の招待状は、手書きで書き込んだり、パソコンのソフトを使ってデザインして印刷し郵送を行なっていた。業者に頼めば楽に送ることが可能ではあるがコストがかさむ。
また、どのみち参加の有無のレスポンスが悪かったりするので集計に時間がかかっていた。

この手間やコストをDEARはWebサービス上での招待状にすることによって解決した。
登場した2014年当時はなかなか浸透しなかったが、2025年現在、取扱い結婚式場も順調に増えてきており、成長を続けている。

ターゲットユーザ層

結婚式の準備を行なっているカップルやその家族

DEARの特徴・メリット

貰ったゲストが嬉しくなるクオリティ

テンプレートが豊富に用意されている。
DEARはWebサービスとはいえ「結婚式品質」を掲げており、格式の高い結婚式でも利用できるように、高級感のあるデザイン・機能にこだわっているのだ。
さらにカップルのストーリーを組みことのできる機能があるのでオリジナリティを出すことができる。

テンプレートの一部

参照元:https://dear-guest.com/g/templates

コストや手間を大幅に削減可能

紙での送付では、送り分けを行う際に人の手によって行わなければいけないため、手間が掛かってしまう。Web招待状では簡単に送り分けを行うことができ、プランによっては何度でも何枚でも招待状を送ることが可能。

また、通常の招待状の場合だと紙や切手などのコストがかさんでしまう。そして物理的な処理を行うと必ずと言っていいほどミスが起きることが予想できる。例えば発注の過不足や、宛先のミスによる不達など。DEARではそのようなコストや手間を軽減し、ミスを予防できる。

DEARの費用・料金体系

ここから無料でお試し後に、必要なプランを選ぶ。

招待状のみなら9,800円、お礼状のみなら7,700円、招待状+お礼状セットなら14,800円の、いずれも買い切り型。

DEARの料金表
DEARの料金表

各プランの機能の違いは以下だ。

FREE招待状プランお礼状プラン招待状・お礼状プラン
価格0円9,800円7,700円14,800円
WEB招待状お試し使い放題お試し使い放題
編集可能な招待状1枚無制限1枚無制限
送信可能な招待状1枚無制限1枚無制限
ゲスト登録数3人無制限3人無制限
カバーエリアに動画を使用××
リマインドメールの設定××
ご祝儀・会費の事前支払い
ゲストリストのダウンロード××
ゲストリストのバックアップ××
招待状の編集メンバー1人無制限1人無制限
スマート受付×使い放題×使い放題
受付QRコードの一括送信××
お車代・お礼などの付箋機能××
受付時の送信メッセージ編集××
WEBお礼状お試しお試し使い放題使い放題
編集可能なお礼状1枚1枚無制限無制限
送信可能なお礼状0枚0枚無制限無制限
お礼状の編集メンバー1人1人無制限無制限

DEARの評判/クチコミ

他のWEB招待状サービスにはないおしゃれさ、回答フォームに自由に質問を追加できるカスタマイズ性の良さで選びました。

紙の招待状に比べ、WEB招待状は砕けた印象があったので、そう感じさせないデザインクオリティが高いDearを選びました!

挙式・披露宴の招待状として使用できるクオリティ

「こんなにおしゃれな招待状初めて!」と褒められました。

招待客の出欠状況もわかりやすく、管理がしやすかったです。

参照元:サービスサイトより

執筆者の所感

結婚式の招待状市場は、近年急激なデジタル化の波により大きな構造変化を経験している。従来の紙製招待状を中心とした伝統的な市場から、WEB招待状を主軸とした新しい市場形態への移行が進んでおり、この変化は新郎新婦の価値観の多様化と技術革新の融合によって加速されている。

矢野経済研究所の調査によると、2024年のブライダル関連市場規模(主要6分野計)は前年比99.9%の1兆8,448億円となっており、コロナ禍前の2019年比で76.3%の規模に留まっている。この市場縮小の背景には、年間挙式組数の減少(推定28.8万組)と列席者人数の回復の鈍さがあるが、一方で招待客人数の平均は前年から2.9人増加して52.0人となり、総額の平均も前年から16.8万円増加して343.9万円となるなど、一組あたりの規模は拡大傾向を示している。

WEB招待状市場の急成長と利用者数の動向

WEB招待状市場は、従来の招待状業界において最も注目すべき成長分野として位置づけられている。ウェディングニュースのアンケート調査によると、2019年のWEB招待状利用率はわずか5.6%だったが、2023年には77%(WEB招待状のみ20%、併用57%)まで急激に上昇し、2024年にはさらに85%程度まで達していると推定される。この劇的な変化は、コロナ禍を契機としたデジタル化の加速と、新しい世代の価値観の変化が主要因となっている。

特に注目すべきは、ゲスト側の受容度の高さである。20〜40代の女性488名を対象とした調査では、約9割がWEB招待状に肯定的であり、「紙の招待状が良い」と回答した人は13.1%に留まっている。WEB招待状を支持する理由として、「スマートフォンやパソコンで簡単に確認できる」(67.7%)、「返信の手続きが簡単」(49.0%)、「環境への配慮が感じられる」(24.4%)が挙げられており、利便性と環境意識の高まりが導入を後押ししている。

グローバル市場との比較と技術動向

世界的な結婚式招待状ソフトウェア市場は、2024年に1.5億米ドル(約150億円)と評価され、2032年末までに3.0億米ドル(約300億円)に達すると予測されており、年間複合成長率(CAGR)8.5%での成長が見込まれている。一方、印刷された結婚式商品の世界市場規模は2023年時点で117.6億米ドルと評価されており、予測期間中にCAGR6.14%で成長すると予想されている。

日本市場の特徴として、WEB招待状の普及率が世界的にも高い水準にあることが挙げられる。これは、LINE等のメッセージングアプリの普及率の高さ、スマートフォンの高い普及率、そして「おもてなし」文化と利便性のバランスを重視する日本の消費者特性が影響していると考えられる。

技術面では、人工知能と機械学習の導入により、ユーザーの好みに基づいたデザインテンプレートの提案や、パーソナライズされた文言の自動生成機能が実装されており、今後は拡張現実(AR)技術の活用による、よりインタラクティブな招待状体験の提供も期待されている。

現在の招待状市場が直面する主要な課題として、従来の文化的価値観との調和、高齢者層への配慮、データセキュリティとプライバシー保護の確保が挙げられる。特に、「お祝いの気持ちは直接渡したい」「紙の招待状がないのは寂しい」といった伝統的価値観を重視する層への対応が重要な課題となっている。

この課題に対して、業界では「ハイブリッドソリューション」の提供が進んでおり、デジタルと紙の招待状を組み合わせたサービスや、世代や関係性に応じた送り分けサービスが展開されている。また、セキュリティ対策の強化により、合言葉による閲覧制限機能や、SSL暗号化通信の標準実装などが行われている。

市場規模の推計については、2024年の日本WEB招待状市場は約12.2億円(推定28.8万組 × 85%利用率 × 平均5,000円)と算出される。この市場は今後も成長が予想されており、特にオンライン決済機能の拡充(現在約5割がオンライン決済に肯定的)、AI技術を活用したパーソナライゼーション機能の向上、そして婚礼施設向けDXソリューションの展開により、2030年には20億円規模まで成長する可能性がある。

DEARの市場ポジション

2024年5月には運営会社が株式会社ココチエから結婚式情報大手・株式会社くふうウェディングへ譲渡され、式場との連携強化と法人向けプランの拡充が進められている。

2014年スタートアップ発で業界のパイオニアとなったサービスが、10年目に「みんなのウェディング」を運営する同社の軍門に下ったわけなので、大きなインパクトのある出来事だ。
ちなみに「みんなのウェディング」も元はディー・エヌ・エーの新規事業だったものがスピンアウトし、2014年に上場後、2018年にくふうカンパニーの子会社化という変遷を辿ってきたので、まるで大企業になった先輩スタートアップが同業界の後輩スタートアップを吸収したようなものだ。

現在はカスタマイズニーズの高いブライダル施設との協業での展開を主軸にしている。
プレミアム志向のWEB招待状サービスとして、「コストよりも体験価値を重視する層」や「自社ブランド(式場)との共同提供を志向するBtoBチャネル」でのポジション確立を狙っているようだ。

実際に、Good Design Awardを受賞するなどデザイン品質が高く、Webであったとしてもこだわりたい人にはぜひチェックしてほしいサービスである。

[PR]結婚式のWEB招待状『Dear』

運営会社情報

会社株式会社くふうウェディング
代表貝瀬 雄一
設立年月2010年10月
会社URLhttps://wedding.kufu.co.jp/
とある起業家

とある起業家

株式会社MEKABUの代表 面白いサービスで起業し、世界を変えようとしている若者(若くはない)。インターネットとリアルの両方の事業運営の知見を元に、本当に困っている人の役に立つ事業を作りたい。

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