READYFORとは?
Readyforは2011年3月にはじまった日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービス。キュレーターと呼ばれる担当者がつき、手厚くサポートする「フルサポートプラン」と、手軽にチャレンジできる「シンプルプラン」があり、ニーズに合ったサポートを選択することができる。
「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」をビジョンに掲げ、クラウドファンディングでは業界最高水準である75%の達成率を誇る。
地域活性化、社会貢献、文化・アート、ビジネスと多岐に渡るプロジェクトを掲載。自治体が実行者となるふるさと納税の仕組みや、国立大学との提携による研究費調達の仕組みの提供など日本全国・様々な方に「想いの乗ったお金」を届けている。
ターゲットユーザ層
資金調達に困っている人、アイデアを形にしたいスタートアップなど。他のクラウドファンディングと比べると社会的問題を解決するプロジェクトが多い。
READYFORの費用・料金体系
掲載は無料で、期間中に目標金額を達成できたらプロジェクト成立となり、クレジットカードの手数料を含めた17%の手数料が掛かる成功報酬モデル。
プロジェクトが成立しなかった場合には、収益を確保できないので、魅力的なプロジェクトを考えている実行者と支援(寄付)金を出してくれる支援者の双方を集客する必要がある。
手数料が17%ということで、仮に100万円のプロジェクトが成立すると運営側に17万円入る仕組み。実行者には広報サポートがつくみたいで、写真や画像を多様して見栄えを良くしたり共感させるための文章だったり、一つ一つのページを相当作り込んでいる。
しかし、クラウドファンディングの成功率は一般的に3割程度と言われており、採算が取れているのか気になるところ。
※ざっとプロジェクトを見ていても平均80万程度なので、3つのプロジェクトを作成しても13万程度の収益しか確保できない。サイト上には成約率を7割以上と書いてあるので、それが正しければ問題はなさそうだが、プロジェクトを見ている感じだと7割は到底なさそう…。
2018/07/21追記:料金体系が変わりました
・シンプルプラン:手数料12%(決済手数料5%込)
契約機能、プロジェクトページ作成画面等の使っていただける機能はそのままに、自分のペースで進めたい実行者様に向けたプラン
・フルサポートプラン:手数料17%(決済手数料5%込)
キュレーターと呼ばれるクラウドファンディングにおける“コンサルティングのプロ”が、専任でプロジェクト終了まで伴走する安心のプラン
最近では様々なクラウドファンディングのサービスがある中、いかに大型プロジェクトを確保し、成功率を高めるための支援者を集客が出来るかという所が勝敗を分けるポイントになりそう。
ただ大型プロジェクトばかり狙うと、本当に資金がなくて困っている中小企業や個人の支援ができなくなるという、難しい問題を抱えている。日本の寄付文化といい、何かとスケールが難しそうなビジネスモデルだ。
執筆者の所感
クラウドファンディングで支援するユーザ側のメリットを説明しておくと、実行者は「リターン」と呼ばれる、支援金に対する「見返り」を支援してくれた人たちに渡す必要がある。「リターン」は者はプロジェクトの成否に関わるので、実行者は特に注意をしなければならない。
このサービスの開発者は「助成金頼みの風潮を脱し、クラウドファンディングなどのサービスを使って自分で取りに行く方法もあると多くの人に知ってほしい」と話しており、一般社会に浸透させ、誰もがやりたいことを実現できる社会を目指しているという。
昨今、地域活性化が謳われている日本では追い風になっているように思うが、日本はアメリカと違い、寄付をする文化があまり根付いていないため、「クラウドファンディング」を認知させたあと、この難しい問題をどう解決していくのか気になるところ。
運営会社情報
会社 | READYFOR株式会社 |
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代表 | 米良はるか |
資本金 | 10,000,000円 |
設立年月 | 2014年7月 |