ソーシャルランチとは?
ソーシャルランチは、ランチ時間を利用して、学生が社会人に就職活動を含めたキャリアの相談ができるソーシャルサービス。働くを知りたいという想いをもった学生と、働くを伝えたいという想いをもった社会人、両者を繋ぎ、 日本の未来を切り拓くことをミッションとしている。
最大の特徴は、とてもカジュアルにOB・OG訪問ができること。 志望する業界や気になる企業の社会人と、他のどんなサービスよりも簡単なやり方でランチをすることができる。
多くの学生の憧れの企業に所属している方、学生時代に就職活動に打ち込み、多くの内定を勝ち取った方、自分の力でビジネスを立ち上げた方など、 様々な社会人と出会うことができる。
ターゲットユーザ層
働いている人の「ナマ」の声を聞きたい人。サークルの先輩、ゼミの先輩にOB訪問に不満を感じている人。
ソーシャルランチの費用・料金体系
一般的にCtoC形式のマッチングサービスは非常にマネタイズがしづらく、有料化すればユーザが逃げ、広告費で稼ごうと思っていてもたかが知れているので、収益を上げづらいと言われている。実際同様のサービスでCoffeeMeetingとかは相当マネタイズに苦戦している印象がある。
しかしソーシャルランチは買収後の方向転換により、就活支援コミュニティと様変わりし、競争の激しいレッドオーシャンな求人市場で、就活ユーザを一定数確保することが出来れば、マネタイズは容易くできるのではないかと思う。
現在、双方のユーザは無料で利用することができ、具体的にどのようにマネタイズをしていくのか公表していなかったが、社会人側のユーザさへ確保できれば、就活ユーザを集めるのは難しくないので、その後は就職したことによる企業への成約手数料、求人広告の掲載料といった感じで収益を上げやすくなる。そんな上昇気流に乗るために、今後どのように運営していくのか気になるところ。
執筆者の所感
ソーシャルランチは3年ほど前に様々なコンテストで賞を受賞しており、それに伴って類似サービスも相次いでローンチされた。どのサービスも主に「意識高い系」をターゲットとしており、社会人の出会いの場を提供している。
もともとこのサービスは、普段のランチ仲間とペアで、全く知らない誰かとマッチングし一緒にランチをするだけのサービスだったが、10秒動画MixChannelで有名なDonutsに買収されてから、学生の就職活動のためのキャリア相談サービスに大幅な方向転換をした。
就活生にとっては、メリットが大きいサービスだが、社会人側のメリットって一体なんだろうと調べたところ、運営会社より以下のようなコメントがありました。
例えば実際電通の人とかが学生に色々しゃべる。そうすると自分のやってる仕事とか、自分のやっている仕事の社会的意義を再認識するんですよね。自分の仕事とか、キャリアを客観的に見れるっていうのが結構大きいですし。
あと普通に働いていたら、そんなに若者と接する機会がどんどん減っていったりするんですよそうした中での大学生との交流はすごく新鮮な気持ちにもなれるし、さっき言ったように自分をこう客観的に見ることもできる、っていうメリットだったりっていうのを感じれる方っていうのが絶対一定数いるんですよ。
http://www.keio-j.com/
そりゃそうだけど、社会人がサービスを利用する目的としては「暇つぶし」程度だと思うので、そんな都合の良いユーザなんて1割もいないのでは…。
それよりも「知らないことを教えてあげる」という気持ちよさや、「就活生からの感謝」のようなものの価値を最大化する方が良さそうに思う。たとえば同じくCtoCサービスのココナラ(知識・スキルを売買できるサービス)とかは上手なコミュニティ作りができており「収益」目的より「誰かの役に立てる」という目的で利用しているユーザが多い。クックパッドも同様でレシピを考えて公開することの「楽しさ」や、つくレポによる「感謝」に価値を感じるユーザが多い。
楽天レシピがポイント付与で差別化図って大コケしたのも、利用する動機づけを「金銭的インセンティブ」にしてしまったからで、社会人側ユーザの滞在的に潜む「価値」を履き違えないようにしないと、スケールするのが難しいように思う。
運営会社情報
会社 | 株式会社Donuts |
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代表 | 西村 啓成 |
資本金 | 7,777万円 |
設立年月 | 2007年2月 |