PIXTA(ピクスタ)とは?
2006年5月にリリースした写真販売サイトで、2015年9月に東京証券取引所マザーズに上場。PIXTAに登録しているクリエイターが撮影した写真や、作成したイラスト、動画などをロイヤリティーフリーで販売するサービスで、販売費用はサイズによって異なるため、全ての素材で一律の価格となっている。
ロイヤリティーフリーなので、1度購入(ダウンロード)した素材は何度使っても追加料金が一切かからず、使用方法についての申告や期限の更新手続き等の必要もない。
PIXTAで購入した素材をTV番組・販売雑誌・販売書籍で使う際は、原則としてコピーライト表示が必要になるが、エクストラライセンスを取得することにより、入れなくてもOKとなる。(Webで利用する際のコピーライト表示は必須ではないため、多くの企業は入れていない状態)
PIXTAのビジネスモデルは、購入された素材の提供者(クリエイター)に報酬を渡すことにより、PIXTA側はクリエイターと写真が欲しい人・企業とのマッチングサービスを提供している。
ターゲットユーザ層
チラシやパンフレットを制作するDTPデザイナー、ホームページ制作を行うWebデザイナー、ワードやパワポ資料を作成する担当者など
PIXTA(ピクスタ)の特徴・メリット
日本人の写真が多い
「PIXTA」のようなサービスをストックフォトサービスと呼ぶが、有名なサービスに「iStock」「Shutterstock」などある。どちらも海外のサービスで、写真の数はこちらの方が圧倒的に多いものの、日本人のモデルが非常に少ない。「PIXTA」の良い所は日本発ということもあり、日本人のモデルが多い点。また日本特有のモノ(例えば日本製のモノや日本の風景等)も多く、検索フォームが全て日本語化されているので、イメージにマッチした写真を探しやすい点が特徴。
充実した補償サービス
「PIXTA」で購入した素材に著作権上の問題があったとしても、賠償金・示談金・コンテンツの再制作費用など、最大100万円まで補償される。こういった問題を事前に発生させないためにも、クリエイター側に厳しい審査を設けている。
定額制プランで使い放題
他のストックフォトサービスでも定額制プランは存在するが、毎月10点、100点、350点というように、使い放題のプランが存在する。Webメディアやホームページ制作を行う会社であれば、ぜひとも活用したいところ。
PIXTA(ピクスタ)の費用・料金体系
単品購入の場合
Sサイズ | ¥550 | Web用 |
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Mサイズ | ¥1,980 | はがき/A5印刷用 |
Lサイズ | ¥3,630 | A4印刷用・パンフレット |
XLサイズ | ¥5,500 | A3~印刷用 |
Vサイズ | ¥3,850 | ベクター素材(EPS) |
注意点として、写真によってはS・Mサイズが存在しない場合が多い。また「Web用がSサイズ」と記載されているが、ホームページ制作等で使うのであれば、昨今の解像度を考慮すると、Mサイズで購入しておく方が良いと思われる。Webfolioのようなメディアで使うのであれば、Sサイズで十分だと思われるが…。
定額制プランの場合
画像10点 / 月 毎月10点までDL可能 | ¥6,380 / 月 | 年間更新 |
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¥9,900 | 月々更新 | |
画像100点 / 月 毎月100点までDL可能 | ¥16,500 / 月 | 年間更新 |
¥24,970 | 月々更新 | |
画像350点 / 月 毎月350点までDL可能 | ¥24,970 / 月 | 年間更新 |
¥59,400 | 月々更新 | |
画像750点 / 月 毎月750点までDL可能 | ¥29,480 / 月 | 年間更新 |
¥69,300 | 月々更新 |
定額制プランでは、毎月の契約か、年間契約かを選択でき、年間契約の場合は費用が安くなる。年間契約の場合でも、クレジットカードでの12回払いに対応しているので、分割での支払いが可能。
プラン購入日から、1ヶ月間、指定の件数までダウンロード可能となり、使わなかった分は翌月に繰り越される。例えば毎月画像10点のプランの場合、1月に5点、2月に3点しか利用しなかった場合は、3月に17点の画像をダウンロードできることになる。この繰り越しはプラン購入日から360日までとなる。
注意点としては、一部の写真・イラストはダウンロードできない点と、デフォルトでは自動更新となる点。自動更新のままだと知らない間に費用が発生し続ける可能性があるので、プラン購入後は自動更新しない設定に切り替えておいた方が良いと思われる。(切り替え自体はすぐに可能)
PIXTA(ピクスタ)の評判/クチコミ
検索の精度は高いと感じてはいるのですが、絞り込み検索条件にある「構図」、「人物指定」は使い勝手があまりよくないかと思います。もう少し、選択肢が多いと使いやすいのではないかと思います。また、「色」でカラー番号を指定できるのですが、細かすぎてしまうのでもっとシンプルな方がわかりやすいですね。
定額制を利用して制作クオリティ・スピードが上がっていると思います。また、ご依頼頂くお客様のターゲットにあった素材が豊富なので、企画やレイアウトのご提案時にお客様へのイメージ付けがしやすいと感じています。
人物や場所のバリエーションが多いので使いやすいと感じています。例えば京都のパンフレットを作るときに、PIXTAは自分がイメージしている画像が、検索してすぐにヒットしやすいので、素早くイメージ通りの素材を見つけられるという印象があります。また人物の画像も多いところが良いですね。人物が正面を向いて、整列しているようないかにも作られた感じではなく、自然な感じで家族がリビングで寛いだり戯れているシーンもあって、種類が豊富だと思います。
トレンドに合った素材が見つかることが大きなメリットだと感じています。トレンドと言っても露出する媒体や依頼主の業種によって本当に異なるので一概には言えないのですが、「インスタグラム」はやはり旬だと思っています。それを考慮すると、ユーザーが撮影・加工したような画像が、特に若年層には反応がいいですね。PIXTAはそういったトレンドを意識した写真素材も豊富にあり有難いです。
他のストックフォトと比べて、PIXTAの写真素材は良い意味で「プロっぽくない」構図のものが多いと思います。プロの写真だと「THE写真」という感じで写真自体に隙がないのですが、PIXTAの素材には程よい余白があって、メッセージを入れたい場合にも使いやすいです。
参照元:ご利用事例
執筆者の所感
弊社ではホームページ制作事業を行っている関係で、定額制プラン(月画像10点)を利用しているが、単品の購入は高額なので、月に1枚以上購入する可能性があるのであれば、定額制の方が圧倒的にお得。
使っていて便利なのが、カンプデータと検討中リストの機能。カンプデータとは見本の写真のことで、どのストックフォトサービスでも用意されているが、クライアント(ホームページの発注者)にこの写真はどうか?と先に確認を取った上で、OKなら購入というフローで業務を進めることができる。検討中リストの機能は、購入予定の写真のURLをブックマークするような機能で、クライアント毎に提示した写真を検討中リストに保存しくことで、楽に管理ができる。
PIXTA(ピクスタ)は既に上場済みで、海外に向けても展開している。今後どれだけ海外のシェアを握ることができるのか、楽しみなサービス。
運営会社情報
会社 | ピクスタ株式会社 |
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代表 | 古俣 大介 |
資本金 | 319,477千円 |
設立年月 | 2005年8月 |
会社URL | https://pixta.co.j |