サンカクとは?
サンカクは、仕事を続けながら成長企業の経営に触れられる「ディスカッション参加サービス」。企業のリアルな課題を経営者等と直接議論することで、経営体験することが可能。
ターゲットユーザ層
・「自分の経験と知識を社外の場で試してみたい」と考えるユーザー
・社外の人に経営相談したい企業
サンカクの特徴・メリット
サンカクとは、社外での体験(副業)を通じてキャリアアップのきっかけを提供するサービスである。
サンカクの副業は金銭的な報酬よりも体験に価値を置いていることが特徴だ。
サンカクの費用・料金体系
掲載企業側からは費用を徴収していないとのことで、どうやってマネタイズを行っているのかは不明。サービスを開始し始めた2014年の10月のプレスリリースでは、マネタイズを検討中としている。
ユーザーにも企業にも、報酬は発生しません。さらに言えばベータ版なので、企業側の掲載自体も無料なんですよ。もちろんディスカッションのあとで双方が合意して、パートナー契約などを結べば別ですが、「サンカク」はそこまで介在しません。あくまで、無料で単発のディスカッションをマッチングする場として、サービスが完結しています。
また、ユーザーもそもそも、報酬を求めて来ていません。だからといって、ただ「お茶しようよ」というようなすごくカジュアルな話をするわけではないんです。そこはビジネスなので、経営課題とか事業課題とかのディスカッションのテーマを設けて、あまり堅苦しくならずに議論しましょうということです。
http://getnews.jp/archives/675383
マネタイズを実現させるためには、ソーシャルリクルーティングのような形で、各個人がスキルを登録しておき、企業が「参画して欲しい」というオファーを送信するような仕組みを作り、マッチングで手数料を徴収というのが現実味がある。
これだとリクルートの求職者のデータを活用することができるし、ユーザ側も「経営企画に参画して欲しい」という通知が来れば悪い気はしないはずだ。
ただ、クラウドソーシングの分野と競合になりそうな気もするが…。
サンカクの利用の流れ
- Step 01掲載中の案件をチェック
- Step 02座談会で企業や参加者と交流
- Step 03選考面談を受ける
- Step 04副業開始
サンカクの導入事例
スタートアップ企業向けから、地方企業向けに変わったのだ。
2018年から「ふるさと副業」という「サンカク」内の特集企画があったのだが、2021年から「ふるさと副業」=「サンカク」のように移行していった。
そして2023年には、「人材不足に悩む地方企業が人材獲得の手段の一つとして、当たり前のように副業人材の受け入れを選択できる世界観の実現を目指すサービス」としてサンカクが大幅リニューアル。
政府が2018年に「原則副業・兼業を認める方向で、副業・兼業の普及促進を図る」と掲げ、副業・兼業の促進に関するガイドラインを策定するなど、副業・兼業に関する企業の関心は高まっていたことや、「ふるさと副業」で副業人材を受け入れた地方企業でECサイトの売り上げを前期比3倍以上に拡大するなど成功事例もあったことで、「副業×地方企業」に注力することにしたようだ。
「副業×地方企業」ドメインは、近年以下のように大手~スタートアップまで参入が増えてきているが、2014年からサービスを始めていたリクルートはやはりパイオニアだと思う。
2019年開始の複業クラウド(旧:Another works)
2022年開始のHipro Direct
2023年開始のOtanomi
サンカクの評判/クチコミ
副業をしてみて良かったと思うことの一つが、「第二の故郷」ができたことです。私は東京出身でこれまで地方とは縁がありませんでした。けれど、副業を始めるときに初めてその地方を訪れ、その後も社長とのオンラインミーティングをする際に「今日は雪がすごい」なんて話を聞いたりして、とても身近に感じるようになりました。
私の施策が売上アップにつながり、社長からも頻繁に喜びの報告や感想をいただくのでお役に立てた実感があってうれしい。
座談会がすごく楽しかったです。業界経験者ではない人も意見が言いやすいようにファシリテートしてくださり、活発なディスカッションとなりました。
実際に打席に立って球を打ちたい。その経験をするために「副業」という手段は有効かもしれないと考えました。
本業の会社では、何か提案すると、稟議のためにかなり時間がかかることが多いのですが、副業先ではその日のうちに決まって動き出す。そのスピード感が新鮮です。
参照元:同社サイト
執筆者の所感
2014年9月に開始したサービス。2025年現在、自分の可能性を探求する手段として、会社の中の機会だけでなく、「社外の副業」という機会も使ってキャリアアップする方も増えてきている。つまり当時登場したサンカクは革新的だった。
企業のリアルな課題を経営者等と直接議論することで、経営体験することが可能。参画される側の企業はスタートアップが中心で、「U-NOTE」「ココナラ」「TERIYAKI」「Retty」など有名所の企業も多数掲載している。
参画するユーザ側は報酬が一切ないので、応募する動機としては「その企業に興味がある」からと言える。 ユーザ層はある程度優秀で待遇も悪くない企業で働く人が多いとは思うが、そのまま転職してしまうケースも十分に考えられる。 このフラットな形でオフィスに行き職場の雰囲気を体験できる点は「Wantedly」と似ている。 応募する際は「興味がある」ボタンをクリックするだけで完了し心理的なハードルと物理的なハードルを下げているところもそっくりだ。
日常の仕事では体験することのできないリアルな経営の悩みに触れることができ、自分自身がどこまで通用するか腕試しをすることができる。 転職市場における自分の価値を再確認することもできるので、これから転職や起業を考えている人にお勧めしたいサービス。
【PR】Otanomi(オタノミ)|地方創生×副業・兼業サイト
運営会社情報
会社 | 株式会社リクルートホールディングス |
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代表 | 峰岸 真澄 |
資本金 | 100億円 |
設立年月 | 1963年8月 |