作成日:2021.10.06  /  最終更新日:2021.10.06

APIを作成できるWebサービス「SSSAPI」

SSSAPIのお勧めポイント

RECOMEND POINT
  • 他製品と比べレスポンスが早く、GASと比べ4倍高速
  • 月300円〜から利用で可能、他製品と比べリーズナブルな料金
  • 他の製品にはないドメイン制限なども利用可能

SSSAPIとは?

SSSAPIはGoogleスプレッドシートの内容をJSON形式で返却するAPIを作成できるWebサービス。

「既存のヘッドレスCMSはリッチすぎる。」「テストや開発時のAPIモック、環境構築などちょっと手間だ。」ちょっとした確認やテストデータ作成の補助。SSSAPIをそのまま叩いてもよし、 JSONファイルへのコンバーターとして使っても良し。そんなシンプルなAPIを”ノーコード・コードレス”で作成することが出来る。

APIを活用することで、運用コストや開発コストが削減できる為、さまざまなシーンで活用されてる。これらの機能をうまく利用することで、提供できるサービスの幅が広がったり、ユーザーの利便性向上、新たなビジネスが生まれるきっかけにもなるだろう。

ユーザーにとっても企業・個人開発においてもお互いにwin-winの関係をSSSAPIではどう生かすことができるのか紹介していこう。

ターゲットユーザ層

ちょっとしたAPIがあるといいが、 サーバを用意する程ではない方やクライアントに入力してほしいが、 管理画面を作る時間や余裕がない方。
APIが使えるけど作れない人、データはあるけど簡単にAPIを作りたい人など。

SSSAPIの特徴・メリット

とにかくカンタンででリーズナブル

SSSAPIは会員登録などが必要なく、googleアカウントとスプレッドシートのURLだけですぐに使える。設定もカンタンで、

  • 名前の設定
  • プレットシートの設定
  • 権限の設定

3STEPで完結する。使ってみようと思ったが「設定がややこしい」、「手間や時間がかかる」といった点は利用者にとって一番初めに遭遇する難関である為、カンタンに利用できる点は有難い。

また、SSSAPIは3つのプランから選ぶことができ、かつ月額300円〜というとても懐に優しい金額で利用ができる。小規模の開発や個人での利用もしやすい価格帯である。開発コストを抑え、開発期間を短縮する効果が十分に得られるだろう。

余計な権限は必要なし

大体の他製品のAPIはログイン・API利用時に必要な権限として、全Googleスプレッドシートを必要とする場合がある。その点、SSSAPIは、不要な権限を要求せず、API化したいファイルの参照権限のみで動作が可能である。またドメイン制限などのアクセス制限も豊富である。気になる退会時に関しても、設定画面から容易にできるので気軽に利用することが出来る。

レスポンスタイム

50行/200行/2000行のデータを返すAPIで調査したところ他製品と比較したところ、レスポンスタイムが4倍~最大7倍はやく動作することが確認できた。

10回平均20列×50行[s]20列×200行[s]20列×2000行[s]
SSSAPI0.410.441.24
GAS1.661.661.85
SheetDB0.340.390.79
sheety1.481.823.30
Stein1.38無料枠ではNG 無料枠ではNG
Sheetsu(※)2.82 無料枠ではNG 無料枠ではNG

(※) sheetsuの無料枠は20行までのため、20行での値

参照元:SSSAPIと他のサービスをいろいろ比較してみた

レスポンスタイムが長いということは、様々なデメリットが付きまとう。読み込み時間が1秒遅くなるとページビューは減少し、顧客満足度も下がり、コンバージョン率も減少する。そういった面でSSSAPIのレスポンス速度は十分な速度であることがわかる。

SSSAPIの使い方・利用シーン

ここでは参考までに利用シーンを紹介する。

  • データを管理するヘッドレスCMSとしての活用
  • プロトタイプ開発時のテスト時のAPIとしての活用

余計な工数をかけたくないプロトタイプ開発時、 ちょっとしたJSON APIならSSSAPIでサクッと出来る。項目多くても一覧性のよいスプレッドシートなので、 JSONをそのまま書くよりも簡単に変更することが可能なのだ。検証する際、ダミーのAPIとして利用でき、早く検証を開始することが出来る。

またCMSと呼ばれるデータを管理するシステムのように利用することも可能である。例えば、住所の都道府県データなどに利用することで、スプレッドシートの変更だけで選択肢を変更することができるのだ。他にも、社内の情報管理ツールやRPAなどの業務自動化の際にも活用をできる。

SSSAPIの費用・料金体系

サービスの費用・料金体系は月額制であり3つの選べるプランを用意しており下記の通り。

Free StandardPremium
月額利用料
(税別)
0円300円 980円
API数3本50本500円
履歴数 11世代/1API201世代/1API1001世代/1API
最大行数50行/1API200行/1API2000行/1API

他製品の有料プランは、月額1000円~月額7000円だが、SSSAPIでは月額300円〜から利用でき、非常にリーズナブルであることがわかる。β版ではPremiumプランが無料で利用可能。

SSSAPIの利用の流れ

  • Step 01
    ログイン

    ログイン画面よりGoogleアカウントにてログイン

  • Step 02
    APIの追加の設定

    API化したいスプレッドシートの各種設定を行う

  • Step 03
    共有設定・権限設定

    対象のシートを読み込めるように共有設定を行い、権限を閲覧者に変更を行う

SSSAPIの導入事例

ウマ育ノート

「キミの愛馬が!ずきゅんどきゅん 走り出し~(ふっふ~)♪」でお馴染みのゲーム・ウマ娘のお助けアプリ「ウマ育ノート」。キャラ、ステージのデータはスプレットシートで一覧化と管理を9シート、合計2500行で利用している。このゲームは競走馬を育成するゲームである為、試行錯誤して育成を行う必要がある。なので、その思考錯誤した結果を記録できる点は育成するにあたりとても頼りになる。

CoCoガチャ

「カレーのトッピングにはカツ・・いやチーズ。いや福神漬けだな。」そんな時に利用するカレーのトッピングをガチャで決めるWebサービス。ガチャの内容やレアリティなど、SSSAPIで管理を行っている。マスタデータの項目が多い場合でも、追加や変更が簡単にできる。プロトタイプ時のデータ構造を検討するモックとしても有効であることがわかる。

執筆者の所感

常に備えを

これはSSSAPIというよりも、API全般的に言えることであるが、連携元で障害などが起こった際に、なにかしらの影響が出てしまうリスクはある。一部の情報を正確に取得できなくなる場合や、最悪の場合、サービスが利用できなくなることもあるだろう。いずれにせよ、危険性を完全に排除することは不可能である。万が一障害が起こったときの対処方法を事前に備え対処し、備えておくことは大切。

図有解説のやさしさ

まず上記で設定に関してはとてもカンタンである事を記載したが、APIの本当の難関はここからでなのである。しかしSSSAPIでは、ヘルプページに基本的な書き方から失敗例やサンプルそして、API呼び出しツールまであり、画像付きで詳しく解説を行っている。初心者の方にとってはありがいたなにものでもない。だいたい英文字が何個か続くと「なんか難しそう・・・」と感じる事が多いが、それを感じさせなかった。これは、チャレンジしてみようと思う初心者へ「APIは難しくないよ」と、背中を優しく押しているのでないだろうか。

β版ユーザ募集

現在β期間中プレミアムプランの内容を、無料で使えるようになっている。またプレミアムプランが使えるのいいうのだから、お得ではないだろうか。APIヘビーユーザの方にとっても、これからに触れてみようと思うAPI初心者もこの機会に、利用するのはオススメである。

運営会社情報

会社合同会社めもらば
代表藤浦 祥雅(ふじうら よしまさ)
会社URLhttps://memory-lovers.com/
MORII RYOJI

MORII RYOJI

士業に特化したホームページ制作会社オルトベースの代表。24歳の頃に何か面白いWebサービスを開発するため、自分自身の忘備録としてスタートアップのビジネスモデルをまとめ始めたのが「WebFolio」で今年で5年目。何かあれば気軽にFacebookから連絡してください。

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