ウェルスナビとは?
ロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」は、相場の動向に惑わされず、あなたの代わりに、すべて自動で資産運用を行ってくれる。 6つの質問に答えるだけでリスクに対してどのくらい許容度があるか5つのランクに振り分けられ、ポートフォリオだけでなく、シュミレーションも含む運用プランが作成される。 その結果に納得すれば、口座開設後、その通りの自動運用が開始される。
ターゲットユーザ層
・自分では忙しくまとまった時間が取れないが、資産運用を行いたい人
・長期的な視点で資産を増やしたい人
・資産運用初心者
ウェルスナビの特徴・メリット
ウェルスナビは「投資一任型」のロボアドバイザーサービス。他に「投資一任型」で代表されるサービスにはお金のデザインが運用するTHEO(テオ)があり、ウェルスナビはTHEOと比較すると以下の3つの特徴がある。
ウェルスナビは投資経験者向け
ウェルスナビがTHEOと大きく違う部分は、最低投資額が10万円とやや高いことだ。(THEOは最低1万円から)また、運用プランを決める質問でTHEOと違い、ウェルスナビは「株価が1ヶ月で20%下落したら?」といった投資経験者に向けた質問内容がある。診断結果もリスク許容度の表示があり、顧客ターゲットを投資経験者にしているといえるだろう。
自動税金最適化(DeTAX)の独自サービスがある
ウェルスナビの特徴的な機能として、税負担を自動で軽減してくれるDeTAXがある。DeTAXとは、利益が出た時に支払う税金を少なくするため、含み損を確定させてあえて利益を減らし、税負担を翌年以降に繰り延べる機能だ。この機能で税金による資産の外部流出を防ぎ、投資効率を高めることができる。DeTAXは、他では見かけないウェルスナビ独自の機能である。
ロボアドバイザーに任せながらも投資の知識が身につく
ウェルスナビではユーザー登録を行うと毎月開催されるセミナーを受けることができる。セミナーでは「長期・積立・分散」による資産運用や、ロボアドバイザー「ウェルスナビ」の仕組みについて解説。これまで一度も投資経験がなく、資産運用の知識のないユーザーも投資をロボアドバイザーに任せながら投資全般の知識を身につけることが可能だ。
ウェルスナビの費用・料金体系
仲介モデル。手数料はシンプルで、預入資産の評価額に対し、1%(年率、消費税別)の手数料がかかる。また、預入資産が3,000万円を超える部分は1%でなく0.5%(年率、消費税別)の割引手数料が適用される。
執筆者の所感
ロボアドバイザーとは、コンピューターのアルゴリズムを駆使して個人の目的に合った資産運用の助言、または代わりに自動で運用してくれる、金融とテクノロジーを融合したフィンテックと呼ばれる分野のひとつである。 アメリカを中心に広まり、日本でも2015年頃から関連のサービスが始まった。
これまで、プライベートバンクや証券口座のラップ口座のようなオーダーメイド型の投資一任サービスは手数料が高く、富裕層に限定されていたが、ロボアドバイザーなら人件費やアドバイザリー費用を削減できるので低い手数料でサービスを受けることができ、顧客の間口が広がった。 ロボアドバイザーには大きく分けて「アドバイス型」と「投資一任型」の2種類がある。
・「アドバイス型」→資産配分の助言のみで、買い付けは投資家自身が行う
・「投資一任型」→ポートフォリオの構築から売買まですべて自動的に行なってくれる
証券会社・銀行は軒並み「アドバイス型」を導入しており、「投資一任型」は総じてサービスが少ない。「投資一任型」はウェルスナビのような独立ベンチャー系の方が存在感を示している。
運営会社情報
会社 | ウェルスナビ株式会社 |
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代表 | 柴山 和久 |
資本金 | 47億3,418万円 |
設立年月 | 2015年4月 |