「コンサル、いわゆるコンサルティングの業務を提供する会社が社内で何かプロジェクトに関わっているらしい。」
大企業に勤務されている方であればそういった話を聞いたことがあるかもしれません。またはコンサルを使ってプロジェクトを進めることが案として挙がっているものの、利用方法や費用が分からない。正に現在そんな状態の方もいらっしゃるかもしれません。
まず、コンサルとは一体何でしょうか。
経営コンサルは経営、ITコンサルはITといった具合に、特定の分野における専門家として、クライアント企業に対してアドバイスや実行の支援を行うことがコンサルティングファームに在籍するコンサルタント、コンサルの仕事です。専門家として企業の経営層を助けること、納得させることが求められるため、一般的にコンサルの費用は高く付くことが多いです。
目次
企業がコンサルを利用する目的
①外部の専門家からノウハウを得られる
新規事業を推進する際には、経験者がいるに越したことはありません。社内のリソースでは経験者がいるとは限りませんし、一つのプロジェクトのために中途で採用を行う訳にもいきません。
そんな時に役立つのがコンサルです。様々な会社に対して特定業務の専門家としてアドバイスを提供してきたコンサルは、その分野でのプロジェクトの一般的な進め方の知見や、会社に応じた進め方の調整といったノウハウについて詳しい知見を持っています。費用は多少かかるものの、専門的なアドバイザーが付くのは心強いですよね。客観的に多くの会社を見ている立場から、自社の中では持っていない知見、他社事例や業界内のスタンダードを提供してもらうことができます。
②外部のパワーを使ってスピーディーに事業を進める
新規事業や既存事業を推進する際にも、経験者がいてもプロジェクトの進行が難しいことは多々あります。社内の経験者は業務への知見を有していても、プロジェクト推進に長けているとは限らないからです。
その点、コンサルタントは日常的にプロジェクトマネジメント業務を行っており、各種のスケジュール管理や課題管理、会議でのファシリテーションや議事録の作成等に慣れています。PMOといって、プロジェクトマネージャーの補佐を行う仕事もコンサルファームとして多く引き受けています。
論点整理、WBSの作成や進捗管理等のプロジェクトマネジメントにおける専門性は、事業推進においてとても力強いものです。
③お墨付き効果
ある部署が全社横断的な話を進める際や、経営層の承認を経る必要がある際などには話の根回し、社内調整力が必要になります。
ここでパワーを発するのがコンサルの支援のもとで進めた(資料を纏めた)という事実です。様々な会社を見ているコンサルからの意見と言えば、パワーの小さい部署でも話を他部署や経営層に通しやすいのです。外部の専門家からの意見に対しては、比較的文句も付けられにくいという実状があります。実際の担当者となると社内のパワーバランスを考えたり、意見を拾ったりすることに相当なエネルギーを使う(難易度が高い)ため、多くのステークホルダーが係る大企業ではコンサルを使うことが比較的多いのです。
コンサルを利用する方法とそれぞれの費用感
①プロジェクト型契約
先に述べたような新規プロジェクトがあり、その進行自体の支援も含めて依頼する場合、プロジェクトごとにコンサルが入ることになります。
週次の担当者定例会議、月次のリーダー定例会議などをマイルストーンにしてプロジェクトが管理されていきますが、当日のファシリテーションだけではなく、それに向けての全体の取りまとめ、成果物の作成に係ることも多いので、コンサルの作業時間は最も長くなると言えます。
有名コンサルファームの場合、若手コンサルタントでも時間単価は1万円を超えることが多く、それに加えて節々でシニアのコンサルタントが入るため、コンサル費用は高くなります。コンサルの時間単価が1万円~10万円程として、3ヶ月のプロジェクトでその費用は500万円以上かかることも珍しくありません。
IT系のプロジェクトでは、コンサルが常駐して実際に開発も行い、結果として高級な派遣業のようになっている例も見られます。
②アドバイザリー契約(顧問契約)
プロジェクト型に対してもう一つのパターンは、アドバイザリー契約です。例えばプロジェクトの立ち上げや、フェーズの切り替わりの際にクライアントが用意したプロジェクトの進め方に対してアドバイスを行ったり、レビューを行ったりするものとなります。方針に当たるところでは資料の作成も依頼範囲だったりします。こちらが本来のコンサルの意味に近いとも言えます。
月額いくらといった形で契約を行い、一回1時間で月に2回まで打ち合わせを設けることに加え、メール・電話での対応も載せて、3ヶ月で数十万円程度の費用になることが多いです。
③スポット契約
一般的なコンサル会社のビジネスモデルは上記の2つですが、他にスポット契約という形式があります。こちらは1時間から数時間にて、対面もしくは電話や会議アプリ等を利用した単発形式での相談です。大手のコンサルの会社としてはあまりお金にもならないため引き受けていないことも多いですが、比較的小規模のコンサル会社やコンサル会社に勤めていた個人事業主の場合、この形式での契約も引き受けていることが多いです。
コンサルの費用は1時間あたり3万円程度からが相場になります。出張代なども負担してもらえることもありますが、基本的に初めの一回が一番重い打ち合わせになる中で、あまり割に合わない契約であるというのがコンサル会社からした感覚となります。
コンサルのベストな活用
それでは、一体どのようにコンサルに頼むのがベストでしょうか?
社内での契約実績があれば、そのコンサル会社に相談して専門家を紹介してもらうことも多いですし、比較のために他のコンサル会社にも声をかけて3社程度から説明を受けることになるでしょう。大規模プロジェクトであれば、コンサル側も当然プロジェクト型の契約に持っていく方向で話を進めます。
担当者としてはどうしても新規分野へのノウハウが足りないけれども、数百万円も費用をかける訳にはいかない、実行は自分達で行いたいといったシチュエーションが多いため、大手のコンサル会社を用いるのは中々敷居が高くなります。
逆にコンサル会社としても割に合わないスポットタイプの相談は受けたくないものの、コンサルタント個人としては自身の知見を本当に活かした案件を担当できていないという状態が発生しています。
知見を持つアドバイザーと費用を考える多くの利用者にとって、コンサル業務の需要と供給が一致していない状態が散見されるのです。
まさにそんな需給のアンマッチを解決すべく現れたサービスが「ビザスク」です。ビザスクでは「組織、世代、地域を超えた知見を集積し、つなぐことでイノベーションに貢献する」というミッションのもと「知りたい」「相談したい」という利用者のニーズに対して、ピンポイントな知見を1時間のインタビューでマッチングさせるサービスです。
具体的には、特定のビジネス知見を持ったコンサルのアドバイザーと特定の知見を求める利用者をマッチングさせるサービスとなります。アドバイザーは提供できるスキルや相談に乗れるテーマを公表します。例えば「B to B のECサイト構築についてお話することが可能です」と言った具合でビジネス経験を載せ、利用者が検索から応募するというパターンもあれば、逆に利用者側が相談したい案件として「B to B のECサイト構築について話を聞きたい」と案件を掲載し、アドバイザー側がその案件に応募するというパターンもあります。
いずれにせよサービスの費用は1時間あたり5,000円からと、通常のコンサル会社に比べてかなりお手頃になっています。この費用については、利用者にとって安いというだけではなく、コンサル会社を介さない分コンサルタント個人の報酬も高く、意欲的で優秀なコンサルタントを集めることに成功しています。
コンサルの知見を借りたいけど、費用が気になる。コンサルのアドバイスを受けたいけど、一度だけで良い。そんな方はスポット型のコンサルのプラットフォームであるビザスクを利用してみてはいかがでしょうか。