fondesk(フォンデスク)とは?
会社や事務所宛てにかかってきた電話対応を代行して、内容を10分以内(目安)にチャットやメールで通知してくれるサービス。チャットの場合はSlack、チャットワーク、LINE、Microsoft Teamsなどの幅広いツールに対応しており、電話で聞いてもらった内容を通知してくれる。
会社の内線のように、オペレーターが電話の転送をしてくれるわけではなく、営業時間中であれば「担当者が離席/または対応できない」となり、営業時間外であれば自動音声メッセージとなる。
電話応対をしたオペレータが自社の社名を名乗って、さもオフィス内にいるかのように一次対応をしてくれるので、顧客に安心感を与えることができる。
また当メディア「WebFolio」は「fondesk」とパートナー提携しており、本登録の際に紹介コード「HK958」を入力すると、初月5,000円OFFとなる。
ターゲットユーザ層
電話対応業務には色々なストレスがあると思うが、下記のようなことで悩んでいる企業にはピッタリのサービス。
・電話対応業務があるので在宅ワークへの移行が難しい
・営業電話が多く無駄な労力を割いてしまっている
・昼食や会議などで電話対応のスタッフが全員離席してしまう
・社員が少なくオフィスに誰もいない時間が存在している
・電話対応のスタッフに人件費をかけられない
fondesk(フォンデスク)の特徴・メリット
電話応対コストの削減と生産性向上が期待できる
「fondesk」だけではなく、一般的な電話代行サービスのメリットになるが、電話応対コストを削減でき、生産性の向上が期待できるようになる。
無駄な電話応対にかかる時間を挙げると、担当者のスケジュール確認、担当者への伝言、不要な電話への折り返し、営業電話・迷惑電話への対応などがある。また電話の担当者を採用する場合は採用コストと賃金コストがかかる。
電話代行サービスを活用することにより、 電話音・通話音がなくなり、迷惑電話への対応が不要になり、 折り返しのタイミングをコントロールでき、不意な電話で集中時間が途切れなくなる、といったメリットがあります。
当然良い面ばかりだけでなく、電話代行サービスを活用していることがバレた際のリスク、すぐに転送で繋いでもらえないことによりサポート品質の低下なども考えられるので、サービス導入の費用だけでなく、メリット・デメリットを考慮した上で、検討すべきでしょう。
10分以内を目安に電話の内容を報告してもらえる
オペレーター電話に対応してから10分以内(目安)にチャットやメールで報告をしてもらえる。
受電履歴を外出先でも把握できる
受電履歴は全てマイページに保管されるので、外出先からスマホで簡単に確認できるため、すぐに折り返しやメール返信ができる。
導入のハードルが低く最短10分で利用を開始できる
通常電話代行サービスというのは開始するまでに、登記簿謄本や契約書/NDAを郵送で取り交わしたり、電話回線の工事があったりと、非常に労力がかかるが、「fondesk」はWebのみで手続き/決済が完了し、転送用の専用電話番号が発行され、最短10分で利用を開始できる。
オペレーターの電話応対品質を担保
運営元の株式会社うるるは主婦に特化したクラウドソーシング「シュフティ」を運営しており、コールセンターの経験がある在宅ワーカーを中心に、研修を受けて合格したスタッフのみがオペレーターとなる。
自動音声メッセージの設定が可能
時間外や着信拒否時などで自動音声を設定できる。また自動音声のメッセージを、テキストで指定することができる。
電話の応対パターンを設定できる
「取次先の担当者が不在」または「担当者に取次ぐことができない」の2パターンの応対方法を設定できる。
不在パターン(デフォルト)
「担当者が不在」と伝えるため、先方の企業に納得してもらいやすいものの、折り返しの連絡を希望せずに「また掛け直します」を繰り返してしまうリスクがある。
転送不可パターン
「担当者に取次ぐことができない」と伝えるため、「掛け直します」の繰り返しが防げるものの、電話代行サービスを使っていることがバレてしまう可能性がある。なお、担当者の在席状況について聞かれた場合は「こちらではわからない」と回答してくれるようだ。
fondeskのデメリット
電話の転送はできない
多くの電話代行会社は、本来電話のあった会社/担当者宛てに電話(取次転送)をしてくれるが、fondeskは担当者に電話を取次げない前提で応対するので、会社の内線のようには対応してくれない。
夜間・休日には対応していない
平日10時~19時までの対応のみで、早朝/夜間・休日には対応していない。
応対のカスタマイズはできない
相手に対して特定の案内や質問を行うといったカスタマイズはできない。オペレーターが聞き取る情報は以下の4つとなる。
- 発信者のお名前
- 電話の宛先(基本的に苗字のみ)
- 用件
- 折り返し先の電話番号
fondeskの番号はIP電話
fondeskの転送用の番号は050から始まるIP電話となる。発信者側にはIP電話かどうかは知られることがないが、現在契約している回線会社によっては、IP電話への転送(ボイスワープ)ができないところがあるので注意が必要。
fondeskの導入の流れ
fondeskは以下の4ステップでセットアップが完了する。
- 名前や住所など契約者情報を入力して申込み
- クレジットカード情報を入力
- 専用番号を取得
- 電話転送の利用開始
転送先につかう専用番号の取得と転送設定は自社で手配する必要がある。契約中の通信事業者に転送設定を聞く必要があるので、注意が必要。
fondesk(フォンデスク)の費用・料金体系
月額料金+従量課金制のビジネスモデル。月額基本料金は1万円となり、月100件まで電話対応をしてくれる。101件目以降は1件あたり200円の費用が加算される。
fondesk(フォンデスク)の評判/クチコミ
fondeskを導入して、課題だった電話の取り逃しはなくなった以上に、電話対応することで作業が中断されなくなったことが大きいですね。営業電話に対応する煩わしさもなくなり、とても助かっています。特に、電話を取る社員が偏っていたので、その社員は気遣いやストレスから開放されたと思います。
エンジニアメンバーは「そもそも電話が鳴らないのがすごく良い」と言ってくれています。私たちが電話に対している話している声すら無くなったので、オフィス内がすごく静かになったんですよね。電話が実際鳴らなくなって、すごく電話に邪魔されていたんだなということも気づけましたよ。
今では、fondeskからの通知がSlackのチャンネルに届くと、社員全員がそれをチェックして「対応中」や「営業電話」などのリアクションをつけるようになりました。ひとつの通知に対してスレッド内で進捗をフォローしたり、次のアクションにつなげたりと、かなり活用しています。社内インフラのひとつだと言っても過言ではありません。
1万円で100件までの受電を対応してもらえる、という金額には驚きました。 Slack連携ができる、というのも弊社事情に合っていてよかったです。スムーズに業務の外部移管が実現しました。
参照元:導入事例 fondesk
執筆者の所感
2020年4月7日に一度目の緊急事態宣言が出され、その後2021年1月7日にも出されたが、様々な会社の経営者と会って話を聞くと、やはりカスタマーサポート部の電話応対業務をどうするかの問題が多い。
電話をする営業部は会社の携帯電話やノートPCを持っているケースが多く、会社の携帯がなくてもスマホアプリでIP電話を取得してもらったりと、色々対応がしやすいものの、顧客対応を行う部署は電話を受けることが基本なので難しい。
各社員に会社の携帯を配布して、会社に鳴った電話を自宅でも携帯で受信できるように転送設定をする方法もあるが、導入のハードルが高いため、電話でのサポート業務を一時的に休止する会社の声をよく聞く。
「fondesk」はこのような最近の事情を踏まえた問題に解決できる可能性がある。電話の転送ではなく、メールやチャットでの通知をしてくれる。社員が在宅の場合は電話での折り返しが難しいかもしれないが、電話での一次対応はしてくれるので、顧客に対しての最低限の配慮ができる。
弊社でも、一度目の緊急事態宣言の際に利用を開始して、宣言が解除されたタイミングで解約する予定だったものの、非常に使いやすく、無駄な電話対応に追われることがなくなったため、そのまま継続して利用している。
Chatworkで受電履歴を投稿してくれるのだが、会社名を必ず聞いてくれるので、折り返す前に社名でググり、クライアントかそうでないか、営業電話かそうでないかを事前に判断できるので、電話応対が楽になった。
楽にはなったものの、「fondesk」はあくまで一次取次のみがサポート範囲となり、クレーム対応は自分で行う必要があるため、注意が必要。
何度か運営側に不明点等をブラウザ上のチャット機能から質問したのだが、即レスで、すぐに問題の解決ができ、助かった記憶がある。
チャットツールが普及し「電話対応業務」そのものに嫌悪感を抱く人も少なくない昨今。この機会にオフィスの電話対応を0にしてみるのも良いだろう。
運営会社情報
会社 | 株式会社うるる |
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代表 | 星 知也 |
資本金 | 1,026,238,100円 |
設立年月 | 2001年8月 |
会社URL | https://www.uluru.biz/ |