退職代行EXITとは?
退職代行EXITとは、退職時のやり取りを依頼者の代わりに仲介してくれるサービス。EXITが本人に代わって会社に退職する旨を伝え、離職票など必要な書類は本人宛に郵送するよう連絡してくれる。
依頼後は、退職完了までEXITからの報告をLINEで確認する。勤務先に一切連絡することなく、退職が可能。一案件短くて3日、長くて1ヶ月ほどLINE上でやり取りを行う。
EXITは「退職代行」という言葉を世に知らしめた業界のパイオニアであり、毎月300件もの依頼に対応している。NHKやフジテレビなど大手メディアでも紹介されており、知名度は高い。
退職代行EXITで出来ること
- 勤務先に退職の連絡
- 離職票や社会保険資格喪失票を本人宛に郵送依頼
必要な連絡はEXITに全て任せられるので、スムーズに退職ができる。社宅に住んでいたり、会社から物品を借りているケースでも、退去日や返品についての相談をEXITを挟んで勤務先とやり取りできる。直接連絡をしないので気まずい思いをしなくて良い。
退職代行EXITで出来ないこと
- 退職届の代理提出
- 有給休暇の交渉
- 残業代・退職金の請求
弁護士資格を持たない事業者が本人に代わって退職届の代理提出や有給休暇・賃金の交渉をすると違法になる。EXITはあくまでもメッセンジャースタイルのサービスなので、交渉は出来ない。そのため退職届は依頼者が勤務先に郵送しなければいけない。
交渉までお願いしたい方は、弁護士に依頼するか運営元が労働組合の退職代行サービスの利用がオススメ。
ターゲットユーザ層
「会社を辞めたくても言い出せない」「会社が強引に退職させてくれない」「今いる会社の環境に違和感を感じている」など、自身での退職が難しいビジネスパーソン
退職代行EXITの特徴・メリット
すぐに辞められる即日対応
ご相談を頂いた当日から対応可能です。お客様のお時間に合わせて、休日や深夜でも可能な限り、対応しております。https://www.taishokudaikou.com/
会社の人と話たくないという理由で退職代行を使うユーザーも多いかと思うが、単純に転職先が海外に決まって渡航までの時間が全くないなどの単純に次の仕事までの時間がないような人の一定数いると考えられそういったニーズに答えられるよう即日で対応してくれる。
会社への連絡は不要
退職手続きはEXITが間に入って行なってくれるため上司や同僚、後輩などと連絡を取らずに退職を進めることが可能。退職届の提出や貸与品の返却も郵送にて対応してくれる。
退職後のサポートも
次の職場も肌に合わず退職したくなった際は、1万円ディスカウントしてくれる。また、人材会社と連携し、転職のサポートも行なっている。
退職代行EXITの費用・料金体系
正社員・契約社員は50,000円、アルバイトは30,000円の一律料金で追加費用は発生しない。また、2回目以降の利用では10,000円が割引される。
EXITは退職した人の「その先」も支援したいという想いから、人材紹介会社である「WORKPORT」と業務提携をしている。WORKPORT経由で転職先が決定した場合、退職代行費用は全額キャッシュバックされる。
WORKPORTが紹介した求人に転職が決まると、紹介先企業からWORKPORTに想定年収の何割かが紹介手数料として支払われる。この紹介手数料からEXITにも仲介料が入ってくるので、業務提携により、双方にメリットが生まれている。
仲介料のマネタイズは人材紹介会社以外にも応用が効く。今後はプログラミング教室や職業訓練サービスとも提携も進めていくという。他にも、退職後まとまった時間がとれることから旅行会社との提携も視野に入れているそうだ。
WORKPORTは未経験からのキャリアチェンジに強い総合転職エージェント。担当のエージェントから、求人の紹介だけでなく履歴書の書き方や面接対策まで無料でトータルサポートが受けられる。転職決定人数No.1を誇る。
退職代行EXITの利用の流れ
- Step 01LINEで退職相談
LINEかTwitter、公式HPに連絡をする。その際に「会社の責任者の名前」「会社の連絡先」「退職希望日」などの情報が必要になる。
- Step 02依頼料金を入金
依頼料金を振り込む。クレジットカードを希望する場合は担当者にLINEで伝える。振り込みが確認できれば、退職代行業務を開始する。
- Step 03退職
EXITが勤務先に退職の連絡をしてくれる。退職が完了するまで、電話・LINEで回数無制限で相談ができる。
退職代行EXITの評判/クチコミ
ズバリ最近流行りの退職代行。私はEXITさんを使いました。正社員5万円と新入社員にとっては高額ですが、なかなか辞められない会社にお勤めの方にはオススメ。代行業者さんが全てやり取りをしてくれます。退職に必要な書類は、会社から郵送で送られてきます。生保会社だと引き止めが酷いとよく言われます。私の会社もそうでしたので、退職代行を使いました。なんの接触もせず無事やめられました。ただ着拒してたから気づきませんでしたが、会社が私に電話していたことが代行会社さん経由で分かりました。
何ヶ月か前に退職代行EXIT使って仕事辞めた。スッキリしたけどこれで良かったのかなあ何て考えながら転職した。現状、神。辞めてから立ちくらみも目眩も耳鳴りも無くなった。人は幸せになる資格しかないのに辛い思いまでして働く事ない。モヤモヤ感が無かったって言ったら嘘だけど、続けてたって思う方がゾッとする。多分だけどおかしくなってたと思う。人生何とかなるよ。涙を流さなくて済む職場に初めて出会った。ありがとうEXIT。
参照元:Twitter
執筆者の所感
ここ最近、会社を辞める手段として「退職代行サービス」を利用する人が急増している。EXITでも月300件程度の代行依頼がくるという。退職代行の利用者で1番多いのが20代〜30代の「若者」だ。
若者の利用者が多い理由は2つ考えられる。1つは退職代行サービスについて各メディアでも取り上げている通り「自分で辞めることが言い出せない」という理由。日本では年功序列型の企業が多く、若い社員は会社での立場が弱い。そんな状況下にいるため、上司から「辞めると他の社員に迷惑がかかる」「辛いのは君だけじゃない」など慰留ハラスメントを受けているという声も多い。精神的に追いつめられ、最終手段として退職代行サービスを利用しているのだ。
退職代行の利用が急増している理由でもう一つ考えられのが、オトナ世代と若い世代との価値観の違いである。退職代行に対してオトナ世代は「面と向かって告げるべき」「スジを通さず、無責任だ」とマイナスの印象を持つ人が多い。一方、若い世代には「退職時の無駄なやり取りを省ける」「合理的に退職出来る」など受け入れる声が多い。
世代による価値観のギャップが生まれた要因として考えられるのが、終身雇用が終わり、今の若い世代は「退職・転職はあたり前」と考えているからだろう。退職代行サービスの流行は、人材の流動化が進んだことによって表面化した現象と考えられる。
弁護士の独占業務には対応していない
退職代行EXITを利用する際、弁護士の独占業務には対応していないので注意が必要だ。退職代行サービスは本人に代わって退職することを連絡するだけで、有給休暇・賃金の交渉などはできない。これは弁護士法第72条で決められていることなので、破ると弁護士法に違反する。
(非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)
第七十二条 弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び審査請求、再調査の請求、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。ただし、この法律又は他の法律に別段の定めがある場合は、この限りでない。
引用元:弁護士法第72条
退職代行サービスは比較的新しいサービスであるため、法設備が整っておらず、詐欺まがいなグレーな業者も増えており問題になっている。求人紹介事業者と違い、退職代行は許認可を申請する必要がないので誰でも名乗ることができるのだ。
実際に弁護士法違反に当たる行為を行っている業者もおり、トラブルに繋がるケースもある。勤務先が非弁行為に気づいたら、依頼した利用者にも責任が問われるリスクがあるので注意しなければならない。退職代行サービスを利用する際に、運営会社が顧問弁護士から指導を受けて、業務範囲の適正化に勤めているかを必ず確認するべきである。退職代行EXITではサイト上の利用規約で確認することができる。
第3条(本サービスの内容及び範囲)
1本サービスにおいて、当社が行う業務の範囲は、利用者の退職に関する連絡の取次ぎに限ります。
2当社は、以下の行為については一切行いません。
(1)退職届の作成及び提出
(2)退職の可否及び退職日に関する交渉
(3)未払賃金、退職金等に関する交渉
(4)有給休暇の消化及び買取りに関する交渉
(5)弁護士法第72条に違反する行為
(6)その他、当社が法令に抵触、違反すると判断した行為
引用元:利用規約
退職代行EXITの運営者情報
最後に退職代行EXITの運営者について簡単に紹介。
退職代行EXITを運営するEXIT株式会社は新野・岡崎の両名が代表を勤める。二人ともメディア出演が多く、新野代表はテラスハウスにも出演。岡崎代表は刺青代表とメディアで取り上げられ、パンチが効いている。一見すると「胡散臭い」と感じる外見であるが、退職代行EXITを通して実現したい社会のビジョンをしっかりと持っている。
EXITが登場するまでは「退職代行」というサービスは世間に認知されていなかった。きっかけは新野代表自身が「会社を辞められない」という経験からで、実際にサービスを始めると思った以上にニーズがあり、徐々に依頼件数は増えていったという。
辞めたくても辞めれないという状況は自殺・うつ病の原因にも繋がって危ない。斜陽産業にいて辛い思いをしている人たちの退職を手伝い、成長産業へ人材を流すことにより、日本の経済をもっと良くしていくという想いがある。
退職代行EXITは数千件の実績があるとのことだが、今までに一件も退職できなかったケースはないとのこと。同様に会社に訴えられるリスクに関してもないとのことなので、安心して相談できる。また運営元には強制力がないものの、会社から本人に連絡がいくことは稀とのこと。
コロナショックによる景気悪化で、人材が余り、引き止めや辞めづらいと感じる場面が減っていくことが予想される。退職代行の依頼も大幅に減少していきそうだが、二人が描くビジョンの実現のためにも、乗り越えてもらいたい。
運営会社情報
会社 | EXIT株式会社 |
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代表 | 新野俊幸 岡崎雄一郎 |
資本金 | 不明 |
設立年月 | 2018年5月 |
会社URL | https://exitinc.jp/company/ |