作成日:2018.10.13  /  最終更新日:2025.02.22
キクシルはサービス終了しました

【終了】様々な経験や知識が集まるブログ感覚サービス「Qixil(キクシル)」

キクシルのお勧めポイント

RECOMEND POINT
  • 様々な業界のプロフェッショナルが多数参加
  • 見ているだけで、ためになる回答が沢山
  • 質問は完全匿名性でビジネスの専門的な質問などができる

キクシルとは?

Qixil(キクシル)は、スタートアップやベンチャーで仕事に従事する人を中心としたQ&Aサイトで、不特定多数の人に投げかけるのでなく、特定分野で知見を持っている人に直接質問ができる。

ターゲットユーザ層

専門性の高い質問をしたい人、著名人からアドバイスを貰いたい人など。

キクシルの特徴・メリット

質問者が本当にしたい質問を回答してほしい人に対して投げかけて回答してもらう。
それによって人と人が出会い、つながりが生まれるのが特徴だ。

キクシルの費用・料金体系

現状、バナー広告が掲載されているだけで、完全無料なサービスとなっている。運営側は、マネタイズについて、「現状の無料のアドバイスや相談だけではなく、回答していただく方が有料の相談所を設けられるようなプラットフォームにする事を検討しております。」と回答している。

このサービスについてのマネタイズ方法での質問があり、nanapiの古川さんの回答が面白かったので以下引用しておきます。

いい回答をする人は割とえらい人とかが多いので、一回答で500円とかもらってもあまり嬉しくないのですよね。それよりも、その意見をきちんと使ってもらって、スタートアップの人たちが成長してくれたりしたほうが嬉しかったりするわけです。建前なしに。
で、どっちにしろ、自己満足的なもので回答をしているので、そこに500円とかの価値がついちゃうと、とたんにレスをする気をなくすというのがあります。だからといって1万円などになると、今度は仕事としてキチンとやらないといけないので、面倒になってしまいます。そこまでやるなら、むしろコンサルとして受けたほうがいいよね、となってしまいます。
https://qixil.jp/q/124

執筆者の所感

質問側は匿名性で回答側は実名性なので、Yahoo知恵袋やOKwaveと比較すると、Q&Aのクオリティが高い。

質問の内容は主にビジネスに関することで、ビジネスモデルやマネタイズ、マーケティングの相談などが多い。もともとスタートアップ限定のサービスだったが、13年7月よりカテゴリを増やし、あらゆるトピッックの質問ができるようになった。

ただ一般的なQ&Aサービスは人が増えれば増えるほど、質問の質が落ちたりするが、現状の質を保ちつつスケールさせる方法をnanapiの古川さんが以下のように回答している。

コミュニティをつまらなくしてしまう、一番の原因が、貢献度の高い古参ユーザーです。貢献度が高い人かつ、サイトを愛しているような人が、一番邪魔になるというのはよくあることです。たとえば、キクシルがこのまま1年くらい経つと、新しく入ってきた人が過去と同じ質問をすると思うのですよね。「あなたが会社を立ち上げた理由を教えてください」みたいな。

これに対して、昔から長くいる人は「既出だよ」と思ったりして、そういうコメントを書いちゃったりします。そこまでいかなくても、昔に答えたものなので、答えなかったりします。すると、質問をしてもいい回答が集まらないというので、質問した人はつまらなくなっちゃいますよね。しかも「過去ログ読め」とか言われたら超いやじゃないですか。知るかよと。

さらに、古参の人は、新鮮な質問がいいわけなので、見たことないような質問にばっかり答えるようになります。
となると、話題がどんどんマニアックになるので、参考になる新鮮な情報があまり見れなくなるというのがあります。

キクシルは2017年2月に終了した。
投稿内容はサービス終了とともに削除された。

どのような投稿があったのか知りたいと思っていたところ、当時のユーザーのブログを見つけた。
当然ユーザーも起業家、回答者も起業家であるので、勉強になる。

終了に至ったのはサービス利用状況・会員動向を鑑みての決断だと発表されている。

2020年になり、「カジュアル面談プラットフォーム」というコンセプトのPittaが登場し、2025年現在も成長している。
概念的にはキクシルも近いのだが、早すぎたのかもしれない。

ちなみに、キクシル(当時Pitapat)をサイバーエージェント傘下で立ち上げた創業メンバーの一人は、現在同社子会社のタップルの経営管理本部長だ。このマッチングアプリ悪用ロマンス詐欺に関する記事で、有識者として取材を受けコメントしている伊香賀氏である。

キクシルはサービス終了しました

運営会社情報

会社株式会社サイバーエージェント
代表藤田 晋
資本金7,203百万円
設立年月1998年3月
会社URLhttps://www.cyberagent.co.jp/
とある起業家

とある起業家

株式会社MEKABUの代表 面白いサービスで起業し、世界を変えようとしている若者(若くはない)。インターネットとリアルの両方の事業運営の知見を元に、本当に困っている人の役に立つ事業を作りたい。

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